NAS ドライブがスタンバイモードにならないのはなぜですか?


最終更新日: 2025-10-02

該当製品

QTS、QuTS hero


制限

NASでは、多くの組み込みサービス、アプリケーション、ユーティリティが日常的にシステムにアクセスするため、ドライブがスタンバイモードになるのを妨げる場合があります。以下のリストを確認し、これらのサービス、アプリ、ユーティリティを無効化または終了してください。また、[コントロールパネル] > [システム] > [ハードウェア]でディスクスタンバイモードが有効になっていることを確認してください。

NASビルトインサービス
  • 自動ルーター構成(UPnP):myQNAPcloudでこのポートフォワーディングサービスが有効になっているかどうかを確認します。
  • デバイス共有:NASが同じネットワーク上の複数のデバイスと共有されている場合、他のデバイスがNASにアクセスしている間は、ドライブをスタンバイモードにすることができません。
  • インデックス作成またはサムネイル生成:NASは、データをNASにアップロードするたびにファイルおよびフォルダーのインデックスを作成します。また、新たに追加されたメディアファイルのサムネイルを生成することもできます。ファイル数の数によりますが、インデックス化とサムネイル生成プロセスには、終了するまで時間がかることがあります。この間、ドライブはスタンバイモードに移行できません。
  • Microsoft ネットワーク:ADサービス、WINSサーバー、またはドメインマスター
  • NASへのネットワークアクセス:NASがインターネットに接続されている場合は、ルーターまたはファイアウォール上でDMZあるいはポートフォワーディングがオンになっていないことを確かめてください。これにより、お使いのNASが未承諾アクセスに脆弱になる可能性があります。また、デバイスのセキュリティと機能性が損なわれ、スタンバイモードに切り替えできなくなることがあります。
  • 共有フォルダーのマッピング
  • USB Wi-Fiドングル:アクセスポイント経由でWi-Fiネットワークに接続するためにUSB Wi-Fiドングルを使用している場合、ドライブはスタンバイ・モードに入れません。
QNAPアプリとユーティリティ
  • BTダウンロード:Download Stationや他のP2Pアプリがダウンロードやアップロードのタスクを実行しているかどうかを確認します。
  • Container Station:Container Stationでコンテナが稼働しているかどうかを確認します。
  • HybridMount ファイルクラウドゲートウェイ接続:この接続では、定期的にクラウドサービスにアクセスして確認し、ファイルリストを同期しています。
  • Notes Station 3
  • OceanKTV:OceanKTVは、推奨プレイリストをオンラインデータベースと定期的に同期しています。
  • Q'center Agent:Q'center Agentは、ディスクの健康状態や監視情報を定期的に収集しています。
  • Q'centerサーバー:Q'centerサーバーは、NASが定期的に送信する情報を保存します。
  • QuFirewall
  • QmailAgent:QmailAgentは、Eメールを同期し、バックアップするために定期的にEメール・アカウントにアクセスしチェックします。
  • Virtualization Station:Virtualization Stationで仮想マシンが稼働しているかどうかを確認します。
  • Qfinder Pro、Quick Install Wizard、またはNetBak Replicatorを使用します。これらのサービスは、ネットワーク上のあなたのNASを定期的に検索します。
  • QVPN Service
サードパーティアプリ
  • Mattermost
  • McAfee ウイルス対策
  • Plex Media Server
スタンバイモードを有効にすると消費電力を抑えることができますが、ディスクのスピンアップスピンダウン時に、常時回転している場合と比較して摩耗や損傷がより頻繁に起こります。そのため、ディスクの正常性にとって理想的とは言えないかもしれません。スタンバイモードを使用する代わりに、電源スケジュールを設定することをお勧めします。

分析

さらに、ハードディスクドライブの回転低下を妨げている可能性のあるプロセスを特定するための手順をご紹介します。

  1. 管理者としてQTS/QuTS heroにログインします。

  2. コントロールパネルに移動し、Microsoft ネットワークやMultimedia Consoleなどの組み込みサービスを無効にします。

  3. App Centerでハイライトされているアプリを無効にします。Virtualization Station、Container Station、Hybrid Backup Sync、Download Station、Media Streamingアドオン、Helpdesk、Q'center関連のアプリを無効にできます。

  4. このチュートリアルに従ってSSH経由でNASにアクセスし、以下のコマンドを実行します。

    cd /dev/shm; wget https://eu1.qnap.com/Storage/tsd/utility/standby_debug.sh -O standby_debug.sh ; sudo sh standby_debug.sh

    注意:最後に変更されたファイルが画面に表示されます。最近更新されたファイルが、スタンバイモードの失敗の原因の可能性があります。

  5. コマンドが終了するまで待ち、ステータスLEDが消灯したかどうかを確認します。スタンバイテストのログはPublicフォルダーにあります。

  6. 最後に変更されたファイルのパスを確認することで、ディスクのスピンダウンに失敗したプロセスを特定します。例:

    最終変更:3月9日水曜日 15:15:46 2022/share/CACHEDEV1_DATA/.qpkg/Qcenter/qnap-cms/var/log/rrd_pregen.log.
    これは、Q'centerがデータボリュームに書き込みを行い、ハードディスクのスピンダウンを停止したことを示しています。

  7. 最後に、その機能をオフにするか、App Centerでプロセスを無効にします。

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