TL-D1600Sには、3.5インチ/2.5インチ SATA 6Gb/s ドライブベイ12基と、2.5インチ SATA 6Gb/s SSDベイ4基が搭載され、SFF-8088(またはSFF-8644)ケーブルを使用してエンクロージャに接続するQXP PCIeカードが付属しています。スムーズなストレージとバックアップタスクのための信頼性の高い読み書き性能を発揮します。
1. QNAPは、標準の手順に従い、TL-D1600Sの接続または切断を行うことを推奨しています。詳細は、TL-D1600Sユーザーマニュアルをご参照ください。
2. TL-D1600Sは、NASで個別のストレージプールまたはボリュームとしてのみ使用できます。このストレージプールまたはボリュームは、接続NASに組み合わせることはできません。NASアプリケーションは、TL-D1600Sにインストールできません。
3. TL-D1600Sは、QTS 4.5.4 (またはそれ以降のバージョン)またはQuTS hero h4.5.4オペレーティングシステム上で動作するQNAP NASにのみ対応します。
4. TL-D1600S が Windows® システムに接続されている場合、JBOD ディスクスロットが空であれば、制御チップのファームウェアメカニズムにより、空のスロットに仮想ディスクが作成されます。
5. TL-D1600S が Windows® システムに接続されている場合、JBOD Managerは最初に検出された物理ディスク/仮想ディスクをポーリングして、JBOD の健康状態を監視します(監視は物理ディスクが優先されます)。
6. 非ServerバージョンのWindowsでは、1つのボリュームに63TBの制限があります。したがって、QNAPストレージ拡張製品を接続する場合も、同じ制限が適用されます。63TBを超えるボリュームには、Windows Serverオペレーティングシステムの使用をお勧めします。
7. パッケージに含まれるQXP-1600eS拡張カードは、現在UbuntuおよびQTSオペレーティングシステムのみに対応しており、Windowsは対象外です。Windows対応拡張カードが必要な場合はQXP-1600eS-A1164をご購入ください。
ロック対応ドライブトレイ
ロック可能なハードドライブトレイは、過失によるドライブの取り外しを防ぐことができます。
高速接続性
SFF-8088(またはSFF-8644)接続ケーブルは、ケーブルごとのに4つのSATA 6Gb/sチャンネルに対応しています(合計24Gb/s)。また、eSATAおよびUSBよりも高速なデータ転送速度を実現します。
柔軟なストレージ管理
使いやすい。QNAP NASとPCは両方ともユーティリティソフトウェアを使用し、JBOD情報の監視、取得、管理を行うことができます。
高パフォーマンスTL SATA JBOD
TL SATA JBODは、マルチレーンSATA 6Gb/s転送に対応しています。各SATAレーンは単一のSATAドライブに直接接続し、パフォーマンスを向上できます。1-1高速チャンネルでは、TL SATA JBODは優れた転送パフォーマンスを発揮します。
注意:SFFポートとドライブスロットの順:SFFポート1からHDDスロット1-4、SFFポート2からHDDスロット5-8、SFFポート3からHDDスロット9-12、SFFポート4からSDDスロット1-4(TL-D1600S)
柔軟なストレージ構成と管理
TL-D1600Sは、管理の柔軟性を向上するためにソフトウェア管理型のストレージ構成を提供します。QTSまたはQuTS hero NASに接続すると、Storage & SnapshotでRAIDの設定およびJBODエンクロージャの監視を行うことができます。コンピューターに接続したときには、QNAP JBODマネージャーユーティリティで同じことが可能です。
追加情報: ストレージ&スナップショット, QNAP JBODマネージャー
知っておくべきこと
TL-D1600Sは、SFF-8088(またはSFF-8644)高速ケーブルからWindows®およびUbuntu®コンピューターに接続し、内蔵のユーティリティを使用してRAID設定を管理できます。
注意:
1. QXPシリーズPCIeカードはMac Proに対応していません。
2. ホストでQXP PCIeカードを取り付ける際に、予期しないブート障害が発生した場合は、ホスト製造元に、新しいBIOS更新について確認してください。同じように、PCIeスロット機能からブートの無効化または外部グラフィックカードオプションの無効化を行うことができます。
3. 2022年2月より前に製造された、QXP-1600eS SATA拡張カードを装備したTL-D1600S は、Windows/Ubuntuと併用するために、ドライバのインストールが必要です。QXP-1600es Ubuntuドライバは現在、Ubuntu 18.04.2/20.04.3 LTS (Kernel 3.10 ~ 5.4.0)に対応します。ドライバは ダウンロードセンター にアクセスして、インストールしてください。
QNAP JBODマネージャーでは、PC上でJBODエンクロージャのステータスをインテリジェントに監視できます
QNAP JBODマネージャーは、Windows®およびUbuntu®コンピューターでTL-D1600Sを監視するためのデスクトップユーティリティです。ディスクステータス、JBOD情報、正常性を素早く取得し、ファンの回転速度を表示して、ファームウェア更新の確認を行うことができます。すべてのデバイスのイベントは記録され、システムアラートが発生した際にデスクトップ通知が送信されます。
追加情報: QNAP JBODマネージャー
注意:
1. Windows 8/10/11(またはそれ以降のバージョン)では、[Windowsストレージ スペース]で新しいソフトウェアRAIDグループをセットアップできます。
2. Windows Server 2012 R2(またはそれ以降)のユーザーは、[Server Manager]で新しいソフトウェアRAIDグループをセットアップできます。
3. Ubuntuユーザーは、新しいソフトウェアRAIDグループをセットアップするためにコマンドを[mdadm]に渡す必要があります。
4. macOSには対応していません。

QXP PCIeカードで接続を柔軟に拡張
専用のQXP PCIeカードをQNAP NAS、Windows®またはUbuntu® PCに取り付け、SFF-8088(またはSFF-8644)ケーブルを介してJBODエンクロージャに接続し、簡単かつ柔軟なストレージ拡張を実現します。
追加情報: QXP PCIeカード
注意:
1. 2022年2月から、パッケージにはQXP-1600eS-A1164拡張カード(以前はQXP-1600eS)および4本の1M SFF-8088~SFF-8644 ケーブルが含まれています。
2. SATA JBODストレージエンクロージャは、1台のNASにのみ接続できます。ユーザーは、QNAP JBOD マネージャーを使用するだけで、QNAP拡張カードとJBODを取り付けたデバイスとディスクのステータスを確認できます。ユーザーは、QXP PCIeカードがTL SATA JBODエンクロージャに接続されていない場合のみ、単一のストレージ拡張を作成することができます。
3. TL SATA JBODストレージエンクロージャには各種QXP PCIeカードを取り付けることができます。1台のNASに複数のQXP PCIeカードを取り付け、それぞれをTL SATA JBODストレージエンクロージャに接続したり、1つのQXP-800eSカードを使用して2台のTL-D400Sを拡張したりすることができます(以前に言及した制限を除き、数量の制限はありません)。
4. TL SATA JBODとQXP SATAの拡張カードは、最大で1メートル(3.28フィート)の長さのケーブルを利用できます。
5. TL-D1600SおよびTL-R1200S-RP JBODに付属のQXP-1600eS-A1164 PCIe SATA拡張カードは、特定のモデルとは互換性がありません。詳細情報とNASモデルの互換性一覧については、「ストレージ拡張の互換性」と「互換性リスト」をご覧ください。
6. TVS-871U-RP、TVS-1271U-RP、x80シリーズNASのご利用のお客様は、BIOSを最小のBIOSバージョンにアップデートする必要があります。アップデートしない場合、予期せぬブート障害が発生する可能性があります。
SAS/SATA 6Gb/s拡張ケーブル
ストレージ拡張ニーズを満たす万能な使用シナリオ
TL-D1600Sは、家庭およびオフィスの多くのストレージ拡張要件を満たします。以下は、考えられる使用シナリオの一覧です。
シナリオ 1:NAS容量の拡張
TL-D1600Sは、ユーザーがNASストレージ容量を拡張するための代替手段を提供します。TL-D1600SをNASに接続し、QTSまたはQuTS heroでStorage & Snapshots Managerを使用することで、ユーザーは簡単にストレージ拡張の設定および管理を行うことができます。TL-D1600SはさまざまなQNAP NASストレージおよびファイル管理機能に対応しており、ユーザーはストレージプールを構築し、Qsirchでファイルを検索して、Qfilingでファイルを管理できます。
シナリオ 2:NASの外部ストレージ
TL-D1600Sを使用してNASストレージを拡張できます。ディスクを選択して、NAS容量を拡張するためにストレージプールを作成できます。または、個別の外部ストレージ容量として各ディスクを扱い、柔軟性を向上するためにリムーバブルドライブとして使用できます。使用するモードに関係なく、QTSまたはQuTS heroでStorage & Snapshots Managerを使用することでTL-D1600Sのセットアップおよび管理を行うことができます。また、ハードドライブS.M.A.R.T.および通知センターを使用して、ドライブステータスをいつでも、どこでも確認できます。
シナリオ 3:Windows®およびUbuntu®コンピューターのストレージ容量を拡大
TL-D1600Sを使用することで、Windows®およびUbuntu®コンピューターの容量を拡張できます。TL-D1600SのRAID構成をセットアップすることで、データ保護をさらにセキュアにできます。さらに、単一ディスクモードを使用しexFATファイルシステムでフォーマットすることで、Windows®およびUbuntu®コンピューター間のファイルの共有とアクセスが便利になります。
注意:
1. QNAP JBODマネージャーは、Windows 8(またはそれ以降のバージョン)、Windows Server 2012 R2、Ubuntu(またはそれ以降のバージョン)に対応しています。
2. Windows®とUbuntu®オペレーティングシステムは互換性がないため、TL-D1600SはRAID構成をセットアップして後のクロスプラットフォーム共有に対応しません。
シナリオ 4:高度な保護を実現するサードパーティRAIDカード
高度なハードウェアRAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10、RAID 50、RAID 60保護を実現するためにTL-D1600SにサードパーティのハードウェアRAIDカードをインストールすることができます。また、Windows®ユーティリティソフトウェアを使用することで、TL-D1600Sを管理できます。
