QuCPE-3034

Intel® Atom Refresh 8コアプロセッサ搭載のネットワーク仮想化構内設備、複数のエッジオフィスでの仮想ネットワーク展開に最適

SMBおよびマイクロエンタープライズ向けに、マルチサイトネットワークインフラストラクチャを構築

QNAPの高性能QuCPEには、QuWAN SD-WANソリューション、AMIZcloudプラットフォーム、WireGuard VPNが統合されています。スモールビジネスおよびマイクロエンタープライズは、本部にQuCPE Series 7を、ブランチやワークプレースにQuCPE Series 3を展開することで、柔軟にマルチサイトネットワークインフラストラクチャが構築できます。

2-in-1 構内設備によって、仮想ネットワーク環境を容易に展開

仮想化環境を展開する際、企業はエッジサーバーのコストのかかる企業クラスソリューション、または技術サポートが限られた無料ソリューションを選択していますが、リソースに限りのあるSMBにとっては難しい選択です。加えて、複数のVMを同時に稼働させると、ネットワークパフォーマンスに影響を与えます。QNAPのQuCPE ネットワーク仮想化構内設備はハードウェアアクセラレーションテクノロジーを搭載しており、QNAP専用QNE NetworkオペレーティングシステムおよびAMIZクラウド集中管理プラットフォームにより、スモールビジネスが高度に最適化された仮想ネットワークインフラストラクチャを構築するサポートをします。

QNEネットワークオペレーティングシステムによって仮想ネットワークインフラストラクチャが完成

QNAP専用QNE Networkオペレーティングシステムは、直感的に操作できるNetwork Service Composerおよびソフトウェア定義WAN（SD-WAN）に対応しており、柔軟なネットワーク展開やマルチサイトのネットワークインフラストラクチャ拡張が可能です。仮想ネットワーク機能 (VNF)、仮想マシン、コンテナに対応するQNEは、ネットワーク、コンピューティング、アプリケーションサービスを統合し、ネットワーク仮想化、アプリケーション仮想化、効率的な管理を実現することで、管理およびメンテナンスの手間を大幅に軽減します。

追加情報: QNE Network

AMIZcloud - 強力なVM集中管理プラットフォーム

AMIZcloud集中管理プラットフォームによって、IT管理者は本部において全てのエッジデバイス、仮想マシン、コンテナを集中的にモニタ可能です。Account Centerによって、トラブルシューティングおよびリモート管理に対応しているQuCPE-3034は、企業のゼロタッチプロビジョニングを実現し、これによりIT展開効率が向上して、管理コストを低減できます。

追加情報: AMIZcloud

トポロジーを表示するService Composerによる効率的な管理

Network Service Composerのトポロジー可視化により、VNFおよびVMのセットアップ、仮想スイッチの作成、チェーンサービスに対する物理ネットワークリソースの割り当てがドラッグアンドドロップによって容易に実行できます。設定を変更する際は、Service Composerを使って個々のVNFを直接追加・削除でき、稼働ネットワークの結合をシンプルにします。

追加情報: Service Composer, QNEネットワークマネージャ

SD-WANによるネットワークサービスのチェイニングを実現

QNEはQNAPのQuWAN SD-WANソリューション（サブスクリプション不要）を装備しており、マルチサイトにある他のQNAPデバイスとの暗号化VPNトンネルを生成して、マルチサイトのネットワークサービスチェイニングを実現します。例えば、Service Composer UIにおいて、ドラッグ＆ドロップを使ってファイアウォールネットワーク (QuWANおよびpfSense VNFを使用) を作成し、WANセキュリティを強化できます。

追加情報: QuWAN, クラウド経由でのQVPNサーバー展開, WireGuard装備のQVPN Service

LAN/WANパフォーマンスを最適化

また、Service ComposerはSR-IOVおよびQuWAN SD-WANに対応しており、QuWANを実行するQuCPE-3034 のWAN伝送を大幅に向上させると同時に、ユーザーが高速で安全なLANおよびWANネットワーク転送を利用できるよう支援します。

強化されたセキュリティ

例えば、Service Composer UIにおいてドラッグ＆ドロップを使ってファイアウォールネットワーク (QuWANおよびpfSense VNFを使用) を自動作成して、WANセキュリティを強化できます。

QuCPE上でVM/VNFを直接稼働

QNE Networkは、QNAP QTSシステムから用途の広い仮想アプリケーションを継承しています。QuCPEでは、複数の仮想マシン、ソフトウェアコンテナ、またVirtualization StationおよびContainer Stationからのカスタムメイドの仮想マシンも同時に動作可能で、中小企業がハードウェアのコストを抑えつつ、展開および管理の柔軟性を向上できるようサポートします。

高可用性によってサービスダウンタイムをほぼゼロに

HA Managerアプリをインストールして設定することで QuCPE-3034 はアクティブスタンバイ高可用性システムに対応します。プライマリホストQuCPEから同じサービスを備えたセカンダリホストQuCPEへのフェイルオーバーが可能になります。Device HA技術は、オンサイトでのメンテナンスの必要なく、QuCPEのサービス停止時間をほぼゼロにすることを保証します。

Intelハードウェアアクセラレーションテクノロジーが、仮想ネットワークのパフォーマンスを向上させます。

特に仮想化アプリケーションの実行に向けて設計されたQuCPE-3034ネットワーク仮想化構内設備は、複数のIntelハードウェアアクセラレーションテクノロジーを採用しており、ハードウェアへの直接アクセスを可能にし、VMおよび仮想ネットワークの転送性能を強化します。

• DPDK (Data Plane Development Kit)

  データがOS Kernelをバイパスして直接ユーザー空間に転送されることで、2倍のパケット転送速度 (トータル T/R x L2) を実現し、全体的な仮想化アプリケーション性能を向上させます。

• Smart NIC SR-IOV (シングルルート I/O 仮想化)

  SR-IOV互換PCIe SmartNICをNASにインストールすることで、帯域幅リソースを物理的ネットワークカードからVMに直接割り当てることが可能になります。Hypervisor vSwitchによってトラフィックをバイパスすることで、I/Oのスループットおよびネットワーク効率が向上し、VMアプリケーションの信頼性が強化され、CPUオーバーヘッドが減少します。

• Intel QAT (Intel QuickAssistテクノロジー)

  演算負荷の高い圧縮からの負荷をなくし、IPSec暗号化VPN性能を向上させます。

効率的なネットワーク管理を実現するSmart IT ツール

QNE Networkは、Smart ITネットワーク管理を実現するため、包括的な管理機能を提供します。

• 通知センター

  すべてのQTSシステムイベント、アラートを統合し、複数のアプリで個別の設定を行うことなく、1つのアプリソリューションを提供します。通知は、Eメール、SMS、その他通信アプリ経由で送信可能です。

• QuLogセンター

  エラー/警告イベントおよびアクセスの一元的な統計ランキングを提供することで、ITスタッフがシステムに潜むリスクを素早くモニタし、対応できるようサポートします。

• セキュリティセンター

  ITスタッフ用に、SSL認証管理を含むセキュアな管理を可能にします。他の機能には、悪意のある編集を防止するための編集履歴自動検知機能が含まれます。

• Zabbix

  Zabbixはサードパーティーソリューションで、デバイスの自動検知およびネットワーク状態のモニタリングを行います。Zabbixはユーザーフレンドリーなトポロジーとネットワークレポート機能を提供しており、企業ネットワーク管理に最適です。

サードパーティーの仮想ネットワーク機能に対応

Application StoreおよびVM Marketplaceは、ユーザーがオンデマンドでインストール可能な、様々な無料でプレミアムなVNFおよびアプリを提供します。

• 

  ファイアウォールソフトウェア

  仮想ファイアウォールソフトウェア(pfSenseなど) は、企業がローカルネットワークを分離、保護し、複数のセキュリティポリシーを適用できるように支援します。
  
  詳細情報: QNAP x pfSense

• 

  仮想ルーター

  QuCPE-3034は、RouterOSまたはOpenWrtをインストールすることで、セキュリティルーターに変身します。また、企業ネットワークデータ伝送を保護しながら、本社と支社の間にサイト間VPNトンネルを形成することができます。
  
  詳細情報: QNAP NASによるMikroTik RouterOSルーターソフトウェアの展開、Virtualization Stationを利用した pfSense、RouterOSまたはOpenWrtルーターソフトウェアの展開

Notes

QuCPE QNE Networkは、M.2 SSDの全容量をアプリケーションボリュームとして割り当てます。デフォルトでは、VM、コンテナ、vDiskのデータはアプリケーションボリュームに保存されます。2つの同一規格のM.2 SSDが QuCPE-3034にインストールされた場合、QNE Network EditionのデフォルトではRAID 1として構成されます。QTS OSのすべてのストレージ管理機能（ファイルストレージやスナップショット用のストレージプールの作成など）は、QuCPE QNE Network Editionでは対応していません。