RAID グループ内の故障したディスクを交換するにはどうすればよいですか?
該当製品
- QTS 4.5以降
- QuTS hero h4.5以降
- ストレージ&スナップショット
概要
NAS の RAID グループ内に故障したディスクがある場合、データを保持しサービスを継続するために、新しいディスクかスペアディスクに交換することを、お勧めします。
故障したディスクを手作業で交換するには、RAID グループの RAID タイプに応じて、以下の該当する手順を実行します。
- RAID 0、JBOD、またはシングルの RAID グループでの、故障ディスクの交換
- RAID 1、5、6、10、50、60、Triple Mirror、または RAID-TP の RAID グループでの、故障ディスクの交換
エンクロージャー内にスペアディスクを設定することが可能で、ディスク故障時にはエンクロージャー内部で任意の RAID グループで自動的にディスクが交換されます。
- 故障ディスクを交換する前に、NAS の全データをバックアップしてください。
- お使いの NAS がホットスワッピングディスクをサポートしていない場合は、故障ディスクを取り外す前に NAS の電源を切ってください。
お使いの NAS モデルがホットスワッピングディスクをサポートしているかどうかを確認するには、製品サポート状況でご自身のモデルを検索し、製品詳細リンクをクリックして[仕様] > [ハードウェア仕様]に進んでください。
RAID 0、JBOD、またはシングルの RAID グループでの、故障ディスクの交換
- NAS上の全データをバックアップします。
- 故障したディスクを手動で交換します。
- ドライブベイからディスクを取り外すと、
NAS がビープ音を2回鳴らします。 - 新しいディスクを同じドライブベイに挿入すると、
NAS がビープ音を2回鳴らします。
- ドライブベイからディスクを取り外すと、
- NAS の再初期化を行います。
- [コントロールパネル]>[システム]>[バックアップ/復元]>[工場出荷時のデフォルトに復元]に進みます。
- [NAS の再初期化]をクリックします。警告このアクションでは、全ディスクから全データが削除されます。
- NAS がリセットされた後、NAS の再起動かシャットダウンを選択します。
- [OK]をクリックします。
- バックアップデータを NAS に復元します。
RAID 1、5、6、10、50、60、Triple Mirror、または RAID-TP の RAID グループでの、故障ディスクの交換
RAID 1、5、6、10、50、60、Triple Mirror、RAID-TP の RAID グループで故障ディスクを交換する手順は、エンクロージャー内にスペアディスクがあるかどうかによって変わります。
エンクロージャー内のスペアディスクによる故障ディスクの交換
システムが故障ディスクをスペアディスクで自動的に交換しない場合は、このプロセスを手動で行います。
- [ストレージ&スナップショット]>[ストレージ]>[ディスク/VJBOD]に進みます。
- 故障ディスクをクリックします。
- [アクション]をクリックし、[交換と取り外し]を選択します。
システムがスペアディスクで自動的に RAID グループの再構築を開始します。
エンクロージャー内にスペアディスクがない場合の故障ディスクの交換
- 故障したディスクを交換します。
- ドライブベイからディスクを取り外すと、
NAS がビープ音を2回鳴らします。 - 新しいディスクを同じドライブベイに挿入すると、
NAS がビープ音を2回鳴らします。
- ドライブベイからディスクを取り外すと、
- [ストレージ&スナップショット]>[ストレージ]>[ディスク/VJBOD]に進みます。
- システムが新しくインストールされたディスクを検出したことを確認し、ディスクの状態を確認します。
- 次のいずれかのシナリオにしたがって、該当する手順を実行してください。シナリオユーザー操作
新しいディスクが検出され、ステータスが「再構築中」になっています。 システムが RAID グループの再構築を終了するのを待ちます。 新しいディスクは検出されますが、ステータスは「再構築中」に変わりません システムが RAID グループの再構築を開始するよう、新しいディスクをスペアディスクとして設定します。 - [ストレージ&スナップショット]>[ストレージ]>[ディスク/VJBOD]に進みます。
- 新しいディスクをクリックします。
- [アクション]をクリックし、[エンクロージャースペアとして設定]を選択すると、
確認メッセージが表示されます。 - [OK]をクリックすると、
システムは自動的にRAIDグループの再構築を開始します。
新しいディスクが検出されません。 - 新しいディスクをディスクスロットから取り外します。
- NAS を再起動します。
- 新しいディスクをディスクスロットに挿入してください。
- [ストレージ&スナップショット]>[ストレージ]>[ディスク/VJBOD]に進みます。
- システムが新しくインストールされたディスクを検出したことを確認します。
ストレージ&スナップショットに新しいディスクの情報が表示されるはずです。 - システムが RAID グループの再構築を開始したことを確認します。
ディスクのステータスが「再構築中」に変わるはずです。 - システムが RAID グループの再構築を開始しない場合、そのディスクをスペアディスクとして設定します。
- [アクション]をクリックし、[エンクロージャースペアとして設定]を選択すると、
確認メッセージが表示されます。 - [OK]をクリックすると、
システムは自動的に RAID グループの再構築を開始します。
- [アクション]をクリックし、[エンクロージャースペアとして設定]を選択すると、
エンクロージャースペアディスクの構成
単一エンクロージャー (NAS または拡張ユニット) 内の RAID グループすべてに対して、空きディスクをホットスペアとして構成できます。通常の状況下では、そのエンクロージャースペアディスクは使用されず、データを保存しません。RAID グループ内のディスク 1 台が故障した場合、そのスペアディスクが自動的に故障ディスクと交換されます。
QTS 4.3.5 以降および QuTS hero で、エンクロージャースペアディスクを構成する
- 任意:新しいディスクを NAS の空きドライブベイに挿入すると、
NAS がビープ音を2回鳴らします。 - [ストレージ&スナップショット]>[ストレージ]>[ディスク/VJBOD]に進みます。
- 新しくインストールされたディスクまたは既存の空きディスクをクリックします。
- [アクション]をクリックし、[エンクロージャースペアとして設定]を選択すると、
確認メッセージが表示されます。 - [OK]をクリックします。
QTS 4.3.4 以降で、エンクロージャースペアディスクを構成する
お使いの NAS が QTS 4.3.4 以降で動作している場合、次のユーザーガイドのいずれかをご覧ください。
- QTS 4.3.4 ユーザーガイド
[ストレージ&スナップショット] > [ストレージ] > [ストレージ管理] > [RAID 管理] > [RAID スペアディスク] > [グローバルホットスペアの構成]に進みます。 - QTS 4.2.x User Guide
[システム設定] > [ストレージマネージャー] > [RAID 管理] > [スペアドライブの構成]に進みます。