委任管理
定型業務を割り当て、経営生産性およびセキュリティを向上

業務の委任により、作業効率が飛躍的に向上するだけではなく、データセキュリティを改善し、チームの協働を促進します。管理作業とNASデータへの特定の権限により、IT管理者は作業負荷を軽減させ、管理者は自身のデータを管理し、組織は生産性、明確な責任所在や、データセキュリティを得られます。

課題

  • 重い作業負荷

    組織が大きくなるにつれ、従業員とデバイスの数も増加します。増え続ける従業員とデバイスを管理する IT人員が限られている場合、この大変な業務が他のタスクにも影響して、非効率的なワークフローや頻繁なエラーにつながる可能性があります。

  • 不適切な全権限付与

    従業員が一部のNAS機能/作業への権限を必要とする場合、必要以上の権限を与えると、NASのセキュリティとデータを危険にさらすことになります。

  • 責任体制の不備

    管理者が会社に不在、または即座に対応できない場合、他のスタッフが適切な権限を持って支援することはできません。これは障害、とくに緊急時の場合に問題となり得ます。

業務を委任するメリット

  • 効率

    他のスタッフと管理業務を分担することで、負担を軽減し仕事の効率を向上させます。

  • セキュリティ

    特定のタスクでのみ限られた権限を持つ、予め設定された役割を委任することで、データのセキュリティを守ります。

  • アジリティ

    緊急事態に対し迅速に対応することで、運用の信頼性を維持します。

ユーザーは複数の役割を持つことができ、各役割に一人とは限られません。運用において、最大32人のユーザーと32のグループに役割が割り当て可能です。

活用シーンと実例

Role #1

- John

システム管理

シナリオ

管理者のアリスは「システム管理」の役割をIT主任ジョンに割り当て、彼女が不在の時には自身の代わりを務めるようにしています。アリスは「システム管理」の役割に対して、特定のフォルダーへのアクセス権を決定できます。

権限

  • NASコントロールパネルの使用

  • 管理者のコントロールの下、ほとんどの管理業務を所有

  • 他の委任された役割すべてに対する権限を所有

注釈

  • SSH、telnet、役割の委任における制限あり

  • 管理者のみアクセス可能なアプリは実行できません

Role #2

- クリス

バックアップ管理

シナリオ

IT主任のジョンが出張することもあるので、彼が不在の間は同僚のクリスにバックアップ作業の代行を依頼します。クリスは「バックアップ管理」の役割が与えられ、管理者ではない立場で通常のバックアップジョブを継続できます。

権限

  • Hyper Data ProtectorとHybrid Backup Syncによって、自分と他人のバックアップジョブを行います。

  • 自分のバックアップジョブを復元

注釈

  • 他人のバックアップジョブの復元はできません

Role #3

- アリス

バックアップ操作

シナリオ

管理者のアリスはNAS上のすべての共有フォルダーを管理し、バックアップ操作の役割を各部門(営業、マーケティング、HR、研究開発)の部長に割り当てます。各部長は、自身の部門のフォルダーとファイルのバックアップを容易に管理でき、IT担当者を煩わせずにバックアップ頻度、保存先を各自のニーズに合わせて設定できます。

権限

  • Hyper Data ProtectorとHybrid Backup Syncによって、アクセス権を持つ共有フォルダーに対してバックアップジョブを作成し実行します。

  • 自分のバックアップジョブのデータを復元

注釈

  • バックアップジョブを行う際は、バックアップ元と保存先として、読み取り/書き込みの権限を得たフォルダーにのみアクセス可能

Role #4

- ヘンリー

ユーザーとグループ管理

シナリオ

HR主任のヘンリーは、新入社員のオンボーディングを担当しています。「ユーザーとグループ管理者」の役割を割り当てられているので、ユーザーアカウントを作成して特定のグループに割り当てることが可能になり、ITの仕事量を分担し、アカウント管理を効率化することができました。

権限

  • ローカルユーザーとグループの作成、編集、削除

  • ドメインユーザーとグループのプロパティの編集

  • Qmanagerモバイルアプリからユーザーとユーザーグループを管理

注釈

  • また、効率的なユーザーアカウント管理とワークフローでの共有フォルダーへのアクセス許可を行うためには、「共有フォルダー管理」の役割が必要です。

Role #5

- Emily

共有フォルダー管理

シナリオ

マーケティング部長のエミリーは新たなプロジェクトを立ち上げ、「共有フォルダー管理」の役割をもって、この新プロジェクト用の共有フォルダーを作成し、共同作業を効率化します。また、「ユーザーとグループ管理」の役割を使って、エミリーはプロジェクトメンバーの脱退や新規参入の際に、フォルダーアクセス権を付与したり削除することもできます。

権限

  • 共有フォルダーの作成、編集、削除

  • Qmanagerモバイルアプリから共有フォルダーを作成・編集

注釈

  • 委任されたユーザーが「ユーザーとグループ管理」の役割を割り当てられていない場合は、共有フォルダーの作成はできません

  • 詳細な許可設定とフォルダーの集約は不可能

  • スナップショット用共有フォルダーの作成は不可能

Role #6

- Zack

アプリケーション管理

シナリオ

管理者のアリスは「アプリケーション管理」の役割をR&D部長ザックに割り当てることにより、彼がApp Centerに簡単にアクセスして、プロジェクトのニーズに応じて開発に必要なアプリがインストールできるようにしました。ザックは新たなアプリ開発とテスト用に、 QuObjectsをダウンロードして、 NAS上にオブジェクトストレージ環境を構築します。

権限

  • NASのApp CenterにアクセスしてQmanagerアプリを使って、アプリのインストール、アップデート、表示が行えます。

注釈

  • App Centerでアプリのインストールや設定を手動で行えません

  • 管理者のみアクセス可能なアプリは実行不可能

  • NetworkとVirtual Switchなどのネットワーキングアプリへのアクセスはできません

Role #7

- IT部門メンバー

アクセス管理

シナリオ

セキュリティ管理を強化し、セキュリティインシデントに対し迅速に対応するため、複数ののIT部門メンバーは「アクセス管理」の役割が割り当てられています。彼らは、ファイアウォールとセキュリティ設定を管理するために会社のITポリシーをより意識し、チームとして業務を分担することで、緊急時のトラブルシューティングの効率を向上させて、データ漏洩を防止します。彼らはセキュリティ通知をタイムリーに受け取り、最短時間で問題を解決します。

権限

  • コントロールパネルでのセキュリティの設定

  • QuFirewallの全機能を使用

注釈

  • ネットワーキング設定、ネットワークと仮想スイッチなどへのアクセスは不可能

Role #8

- サードパーティーメンテナンスプロバイダ

システム監視

シナリオ

「システム監視」の役割を受けたサードパーティーメンテナンスプロバイダや、ITアシスタントまたは各部門の部長は、定期的に部門のNASフォルダーとファイルシステムの状況を確認し、システムのパフォーマンスと動作の安定性を確実に維持できます。

権限

  • Resource Monitor and DashboardからNASシステムの状況と情報が表示できます。

  • QmanagerでのResource Monitorの使用

注釈

  • NASのデータや設定は変更不可

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