WORM 共有フォルダーをまだ削除できるのはなぜですか?
最終更新日:
2024-04-10
該当製品
- QuTS hero
- QES
根本原因
WORM (Write Once Read Many) が有効になっている共有フォルダーでは、新たに作られたファイルは以下のいずれか条件を満たす場合に変更や削除が可能です。
- ロックディレイが有効で、かつファイルがそのロックディレイ期間内にある。
- 手動ロックが有効 (QuTS hero) またはロックディレイが有効 (QES) で、かつそのファイルをまだ手動ロックしていない。
ロックディレイ
ロックディレイが有効な場合、ファイルが作成された後でもそのロックディレイ期間が過ぎていなければ変更や削除ができます。ただし、このロックディレイ期間は、お客様がその時点でのロックディレイ期間内にファイルを変更するたびにリセットされることにご注意ください。
たとえば、ロックディレイ期間を5分に設定していて、午前10時にファイルを作成し、その後変更をしなかったとすると、そのファイルは午前10時5分にロックされます。ただし、最初の5分以内、たとえば午前10時3分に変更を加えた場合は、そのファイルは午前10時8分にロックされます。
注意
ファイルが実際にロックされる時間は、指定時間から前後1分ほど変動することがあります。
QuTS heroでロックディレイを設定する
注意
- WORM 設定は、共有フォルダーの作成時にしか行なえません。
- 共有フォルダーの作成に関する詳細は、QuTS hero ユーザーガイドの「共有フォルダーを作成する」を参照してください。
- 共有フォルダー作成ウィザードウィンドウで、[ストレージ設定]に進みます。
- [WORM 設定]の下で、[WORM]を選びます。
- [ロック設定]の下で、[この時間後に自動的にロック]を選びます。
- ロックディレイ期間を指定します。
ロックディレイの最長時間は168時間59分です。
QESでロックディレイを設定する
注意
- WORM 設定は、共有フォルダーの作成時にしか行なえません。
- 共有フォルダー作成に関する詳細は、QES ユーザーガイド「共有フォルダーを作成する」を参照してください。の
- 共有フォルダーの作成ウィンドウで、[WORM 設定]に進みます。
- [WORM]を選択します。
- [ロックディレイ]を選択します。
- ロックディレイ期間を指定します。
ロックディレイの最長時間は168時間59分です。
手動ロック
リモートクライアントから手動ロックするためには、共有フォルダー内にもファイルやサブフォルダーを設定します。その場合、ファイルやサブフォルダーは、手動ロックしていない限りいつでも変更や削除ができます。
QuTS hero で手動ロックを設定する
注意
- WORM 設定は、共有フォルダーの作成時にしか行なえません。
- 共有フォルダーの作成に関する詳細は、QuTS hero ユーザーガイドの「共有フォルダーを作成する」を参照してください。
- 共有フォルダー作成ウィザードウィンドウで、[ストレージ設定]に進みます。
- [WORM 設定]の下で、[WORM]を選びます。
- [ロック設定]の下で、[手動でロック (権限を読み取り専用に設定)]を選択します。
QES で手動ロックを設定する
注意
- WORM 設定は、共有フォルダーの作成時にしか行なえません。
- 共有フォルダー作成に関する詳細は、QES ユーザーガイド「共有フォルダーを作成する」を参照してください。の
- 共有フォルダーの作成ウィンドウで、[WORM 設定]に進みます。
- [WORM]を選択します。
- [ロックディレイ]の選択を外します。
ロックディレイが無効になると、手動ロックがデフォルトで有効になります。
Windows ファイルエクスプローラーでファイルやフォルダーを手動ロックする
- Windows でファイルエクスプローラーを開きます。
- ロックするファイルまたはフォルダーに進みます。
- ファイルまたはフォルダーを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
- [一般]タブに移動します。
- [属性]のとなりで、[読み取り専用]を選択します。
- [適用]をクリックします。
Linux でファイルやフォルダーを手動ロックする
- Linux でターミナルを開きます。
- ロックするファイルまたはフォルダーの親フォルダーに進みます。
- 次のコマンドを入力して、ファイルまたはフォルダーのパーミッションを読み取り専用に変更します。
たとえば、ロックしたいのが「RO01/」という名前のフォルダーであれば、「chmod -R 444 RO01/」と入力します。chmod -R 444 [file_or_folder_name]