QTS RAID タイプの比較


最終更新日: 2024-10-14

該当製品

QTS


詳細

QTS は、いくつかの RAID タイプをサポートします。各タイプはストライピングと冗長の組み合わせが異なります。

重要
  • 性能と領域の効率性を最高にするためには、RAID グループを作成する際に、同じブランドの同じディスクタイプ (すべて HDD、すべて SSD、すべて SAS など)、同じ要領を使用してください。
  • 異なるタイプのディスクが1つの RAID グループにまとめられている場合、RAID グループはもっとも遅いディスクの速度に従って機能します。
  • 異なる容量のディスクがディスク障害に対する耐性を持ちながら1つの RAID グループにまとめられると、全ディスクがもっとも小さいディスクの容量に従って動作します。
    たとえば、RAID グループが5つの 2 TB ディスクと1つの 1 TB ディスクで構成されていると、QTS は6つの 1 TB ディスクを認識します。
  • 異なる容量のディスクを混在させる場合、QNAP では次の事項を推奨します。
    1. 各容量に対して別個のRAIDグループを作成する。
    2. ストレージプールを使用してRAIDグループをまとめる。
  • RAID グループ内のディスク数を増加させると、複数ディスクの同時障害の可能性が高まり、リビルド時間が長くなります。
    たとえば、24 ドライブをもつ RAID グループでは、RAID 6 は RAID 60 による場合よりも 20 倍障害が起こりやすくなります。多数のディスクでストレージプールを作成する場合は、ディスクを RAID 50または RAID 60を使ったサブグループに分けるべきです。
RAID タイプディスクの数ディスク障害耐性容量概要
シングル101つのディスクの容量
  • 格納のために1つのディスクを使用します。
  • これはディスク障害に対する保護と性能上の恩恵は提供されません。
  • データバックアップ計画がある単一ディスク構成に適しています。
JBOD (Just a bunch of disks)2 以上0結合ディスク総容量
  • ディスクを直結式につなげてまとめます。QTS は、フルになるまでデータを1つのディスクに書き込んでから、次のディスクに書き込みます。
  • 全ディスクの合計容量を使います。
  • 実際のRAIDタイプではありません。これはディスク障害に対する保護や性能上の恩恵をもたらしません。
  • JBODを使用する具体的な理由がない限り、代わりにRAID 0を使用してください。
RAID 02~160結合ディスク総容量
  • ディスクはストライピングで1つにまとめられます。
  • RAID 0は最速の読み取りおよび書き込み速度を発揮し、全ディスクの総容量すべてが利用できます。
  • ディスク障害保護はありません。RAID タイプはデータ バックアッププランと対になっていなければなりません。
  • 動画編集などの高性能を要するアプリケーションに推奨されます。
RAID 121結合ディスク総容量の半分
  • データの完全なコピーが各ディスクに保存されます。
  • 高いデータ保護性能と引き換えに、総ディスク容量の半分が使えなくなります。
  • 2 台のディスクをもつ NAS デバイスに推奨されます。
RAID 53~161結合ディスク総容量から 1 ディスク分減
  • データとパリティ情報が全ディスクに渡ってストライピングされます。
  • 1台のディスクの容量がパリティ情報用に使われます。
  • ストライピングは、グループにディスクを追加するたびに読み取り性能が上がります。
  • データ保護、容量および速度の間のバランスを重視する場合に推奨されます。
RAID 64~162結合ディスク総容量から 2 ディスク分減
  • データとパリティ情報が全ディスクに渡ってストライピングされます。
  • 2台のディスクの容量がパリティ情報用に失われます。
  • 極めて重要なデータの保護、ビジネスおよび汎用のストレージ利用に推奨されます。これは高いレベルのディスク障害保護と読み取り性能を発揮します。
RAID 104~16
(偶数でなければなりません)
ディスクペアにつき 1結合ディスク総容量の半分
  • 2台ずつのディスクが障害保護のためにRAID 1でペアにされます。その後、すべてのペアがRAID 0を使ってストライピングされます。
  • 優れたランダム読み取りおよび書き込み速度と高い障害保護の代わりに、合計ディスク容量の半分が使えなくなります。
  • データベースなど高いランダムアクセス性能とフォールトトレランスが必要なアプリケーションに推奨されます。
RAID 506~30
ディスクサブグループあたり1サブグループごとに結合ディスク総容量から 1 ディスク分減
  • 複数の小さなRAID 5グループがストライピングされ、1つのRAID 50グループを形成します。
  • RAID 5に比べて優れた障害保護と高速な復元時間。RAID 10よりも大きなストレージ容量。
  • 全ディスクがSSDであれば、RAID 5よりもランダムアクセス性能が高い。
  • 10台以上で行う大企業のバックアップ用に推奨されます。
RAID 608~30
ディスクサブグループあたり2サブグループごとに結合ディスク総容量から 2 ディスク分減
  • 複数の小さなRAID 6グループがストライピングされ、1つのRAID 60グループを形成します。
  • RAID 6に比べて優れた障害保護と高速な復元時間。RAID 10よりも大きなストレージ容量。
  • 全ディスクがSSDであれば、RAID 6よりもランダムアクセス性能が高い。
  • 12台以上のディスクを使ったビジネスストレージやオンラインビデオ編集用に推奨されます。

リソース

QNAP RAID 電卓

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