QTS 5.1
向上されたパフォーマンス。柔軟な管理。高度なセキュリティ。
QNAP NASで「効率性」を実感 !QTS 5.1はSMBマルチチャンネルを搭載することで性能の向上、また障害耐性のある接続を実現し、さらに、高度なドライブ解析とRAIDディスク交換によってデータを保護し、また、委託管理で管理の負荷を軽減させ、Hailo-8™ AIアクセラレーターにも対応することで大量の監視ビデオ認識性能を強化し、その他の機能も備えています。
NAS、データおよびアプリケーションを統括
SMB マルチチャンネル の有効化により、最大のスループットおよび複数の保護を実現
SMB マルチチャンネルは複数のネットワーク接続を束ねて利用可能な帯域を最大化し、より高速の転送速度を実現するため、特に大型ファイルやマルチメディアの転送に理想的です。詳細情報
倍増されたネットワークパフォーマンス
クライアントのデバイスと複数のネットワーク接続を束ねることで、スループットを劇的に向上させます。

自動フェイルオーバー
もし一つの接続が失敗しても、アプリケーションのI/Oは残りのネットワークで継続されます。エラーから復帰すると、総帯域幅はもとのスループットに自動的に回復します。
自動設定
SMBマルチチャンネルにより、利用可能なネットワークパスが自動的に検出・アグリゲーションされます。他に込み入った設定は不要です。

SMBマルチチャンネルによって、最大 4 倍高速化
QNAPは、2.5GbEおよび10GbEポート内蔵の各種2.5GbEおよび10GbE対応NASを提供しており、特にSMBマルチチャンネルによってアプリケーションを高速化でき、貴社のROIを最大化するのに最適です。
SMBマルチチャンネル (2.5GbE x 4チャンネル)
読み取り
MB/s
書き込み
MB/s
非SMBマルチチャンネル (2.5GbE x 1チャンネル)
読み取り
MB/s
書き込み
MB/s
QNAPラボでテストされました。数値は環境によって異なることがあります。
NAS:QuTS hero h5.1, 4 x Seagate IronWolf ZA4000NM10002 (RAID 5)、4 x 2.5GbEポート (2 x QXG-2G2T-I225 NICs)装備のTVS-h474
クライアントPC:i3-8100T 3.1GHz搭載のWindows Server 2019、4 2.5GbEポート対応のQXG-2G4T-I225 NICを装備、イーサネットケーブルを使ってNASへ直接接続、Windowsは4ポートとも固定IP、MTU9000に設定しInterrupt Moderationを無効化。
SMBマルチチャンネルとポートトランキングとの違いは何ですか?
SMBマルチチャンネル | Port- trunking | |
---|---|---|
構成 | プラグアンドユーズNASからのイーサネットポートをクライアントデバイスに接続するだけです。 | NASではさらに設定が必要です (ポートトランキング対応のスイッチも必要となる場合があります) |
NAS オペレーティングシステム | QTS 5.1 | バージョン制限なし |
帯域幅アグリゲーション | あり | あり |
転送速度アグリゲーション | あり | なし |
負荷分散 | あり | あり |
耐障害性 | あり | あり |
使用場面 | 個々のユーザーにおける転送性能を増強 | 複数人による同時データアクセス |
注記:
- SMBマルチチャンネルは、デバイス上の同じ速度・タイプのイーサネットポートのみ結合可能です。例えば、10GbE+10GbEです。
- SMBマルチチャンネルはデバイス間で同じ数のイーサネットポートを使用します。
- NASとクライアントで異なる速度のネットワークポートが使用される場合、最も遅い速度が使用されます。例えば、2つの2.5GbEポート装備のPCを2つの10GbEポート装備のNASに接続すると、SMBマルチチャンネルの転送速度は5 Gbpsとなります。
- 実際の性能は構成 (CPU、RAM、ハードドライブ、スイッチなど)、またNASおよびクライアントデバイスのハードウェア性能に依存します。
- RSS、RDMA、NICチーミングには未対応です。
AES-128-GMAC対応で
SMB 署名の高速化を実現
SMB署名 (セキュリティ署名としても知られる) は、SMBプロトコルにおけるセキュリティ機構です。高レベルのセキュリティが必要なビジネスアプリケーションにおいて、SMB署名によって第3者による通信傍受から保護することで、ファイル共有のセキュリティを強化します。しかし、SMB署名はデータ転送にマイナスの影響を与えます。
最善のパフォーマンスと保護の融合
QTS 5.1はAES-128-GMAC 署名高速化に対応 し(Windows Server 2022および Windows 11クライアントのみ)、SMB 3.1.1におけるデータ署名効率を大幅に向上させるだけではなく、NASシステムでのCPU利用を最適化し、セキュリティとパフォーマンスの最善のバランスを実現します。
x86 64ビットNAS
2倍高速化
AES-CMAC:619 MB/s 読み取り
AES-128-GMAC:1238 MB/s 読み取り
ARM 64ビット NAS
10 倍高速化
AES-CMAC:68 MB/s 読み取り
AES-128-GMAC:738 MB/s読み取り
テスト環境:
Crystal Disk Mark 1MBスループット
クライアント:10GbE NIC装備のWindows Server 2022 (AMD EPYC 7232P 3.0GHz, DDR4 128GB)
x86 NAS:TS-h1887XU-RP-E2336-32G、QTS 5.1 (GMAC)、QTS 5.0.1 (CMAC)、Samsung 870 EVO 1TB、RAID 50、オンボードAquantia X550 10GbE NIC
ARM NAS:TS-1232PXU-RP-4G、QTS 5.1 (GMAC)、QTS 5.0.1 (CMAC)、Samsung 860PRO 512GB、RAID 5、オンボードAnnapurna SFP+ 10GbE NIC
二段階認証 (2FA) によってNASアカウントの安全性を高める
すべてのユーザーアカウントにおいて2FAを使うことが薦められており、NASも例外ではありません。今後、NASアカウントへの2段階認証を適用することで、NASへの権限のないアクセスを防ぎ、NASデータとネットワークのセキュリティを保護します。
QNAP Authenticator
Install QNAP Authenticatorアプリを携帯電話にインストールし、2段階認証を設定することで、NASへのログインが安全かつ簡単に行えます。詳細情報

安全で柔軟なログイン認証
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2 段階認証
QNAP Authenticatorは、各種NASログイン方法を提供しており、これには時間ベースのワンタイムパスワード (オフラインで有効)、QRコードスキャン、ログイン認証、オンライン認証コードが含まれます。
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パスワードなしでログイン
さらには、パスワードなしでのログインも選択可能です。QRコードをスキャンするか、サインイン要求を承認するだけで、NASシステムにアクセスできます。


委任管理機能 で、管理の生産性を向上させ、データセキュリティを実現
NASへの全権限を有する管理者グループユーザーは、作業とNASデータの管理のための権限を有する8タイプの役割を他のユーザーに割り当てられます。成長し続ける企業にとって、役割の割り当ては管理の作業負荷を軽減させる助けとなります。委任管理機能についての詳細情報
委任により効率よく管理
他のスタッフとの管理作業や責任の共有により、管理の負荷を軽減するだけではなく、管理者が不在の際でも操作の信頼性を確保できます。定められた役割によって、それぞれ特定の作業と限られた権限でのデータアクセスのみが可能で、明確な責任分担とデータのセキュリティを提供します。役割分担と権限の詳細

Delegated role | Privileges |
---|---|
システム管理 | 管理者に次ぐ最高の管理能力を所有します。 他の委任された役割すべてに対する権限を所有します。 コントロールパネルでのシステム設定の管理 読み書き権限が付与された場合のみ、フォルダ・ファイルにアクセス可能です。 |
アプリケーション管理 | App Centerからアプリをインストール、アップデート、管理を行います。 |
アクセス管理 | NAS全体のアクセス権限を管理し、 QuFirewallを実行します。 |
システム監視 | リソースモニターおよびダッシュボードからNASシステムの状況と情報が表示できます。 |
ユーザーとグループ管理 | ローカル/ドメインユーザーとグループを作成、編集、削除します。 |
共有フォルダ管理 | 共有フォルダを管理し、ユーザーまたはグループにアクセス権を付与します。 |
バックアップ管理 | Hybrid Backup SyncおよびHyper Data Protectorを含めた、NASのバックアップ作業を管理、監視します。 |
バックアップ操作 | 許可された共有フォルダのバックアップ作業を実行します。 |
実際のビジネスにおける使用場面-通常バックアップ
組織が成長すると、各部門からのデータバックアップの要求は、次第にITスタッフが扱うには複雑になっていきます。委任管理機能によって、ITスタッフはバックアップ操作の役割をメンバーに割り当て、それぞれの部門のフォルダとファイルのバックアップを管理できます。各部門の定期バックアップは、ITスタッフの手助けなく、より簡単に実行できます。
故障の可能性に先立ってスペアに自動RAIDディスク交換
ドライブエラーの可能性が検出されると、そのディスクが完全に故障する前に、QTS 5.1は自動的にRAIDグループ内の影響するディスクから、自動的にデータをスペアのディスクに移動します。故障が生じてからドライブを交換するまで待つ(数時間から時には数週間)必要がなくなることで、システムの信頼性が大幅に向上し、RAIDリビルドの必要がなくなります。
RAIDリビルド時間とリスクを回避
ディスクエラーが発生すると、RAIDはデグレードモードに入ります。RAIDのリビルドには多くの時間がかかり、さらにデータ損失のリスクも伴い、システム性能も影響を受けます。QTS 5.1は自動RAIDディスク交換に対応するため、RAIDリビルドを待つ必要はありません。
各種ドライブ評価ツール
QTS 5.1には多くのHDD/SSDヘルスチェックツールが備わっており、これにはS.M.A.R.T.、Western Digital® Device Analytics (WDDA)、IronWolf® Health Management (IHM)、DA Drive Analyzer、SSD寿命の推測が含まれます。トリガーとなるイベントが発生すると、故障の可能性のあるドライブ上のデータは自動的にスペアのディスクに移動されます。

最適化されたストレージ管理ユーザーインターフェース
Storage & Snapshots Managerには、各ドライブベイのディスクのタイプと情報を素早く判別するのに必要なものがすべて備わっています。また、ドライブの正常性は、ULINK® DA Drive Analyzer、Seagate® IHM、WD® DAによって即座に判断されます。

向上した ドライブ正常性 解析および故障予測
ULINKから提供されたクラウド AIエンジンによって、ULINK DA Drive Analyzerはドライブの故障を賢く予測するため、ドライブ故障が発生する前に交換の計画を立て、継続的なサービスを可能にします。委任管理においては、「システム管理」と「システム監視」の担当がDA Drive Analyzerを使用する権限を有します。詳細情報
進んだユーザーインターフェース
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包括的な概観
製品寿命予測スコアとドライブ正常性状態が容易にチェックできます。
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ドライブ情報およびライセンス購入の詳細
各ドライブベイ/スロットにあるドライブ情報をはっきり識別し、必要な場合はライセンス購入へ直接リンクします。
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ドライブデータアップロードログ
データアップロード状態を監視し、ログの読み取りにフィルターを使用します。



ULINK DA Portal
ULINK DA Portalにより、DA Drive Analyzerのデータを利用する包括的な方法が用意されています。これは各軸がセルフテスト、ホスト検出問題、S.M.A.R.T.、温度、ドライブ検出問題というレーダーチャートを視覚的に提供し、ドライブの正常性が容易に把握できます。ULINK DA Portalは、DA Drive AnalyzerアプリのAdditional Informationタブからアクセスできます。ULINK DA Portalについての詳細情報

DA Desktop Suite
DA Desktop SuiteはWindows® およびmacOS®において利用可能で、複数のユーザーが使用する各種デバイスを容易に管理でき、ITスタッフには特に有用です。

AMIZ Cloud オーケストレーター管理プラットフォームを使用した、複数のNASの監視・管理
AMIZ Cloudはクラウド集中管理プラットフォームで、管理者が一箇所から様々な場所にある複数のデバイスを容易に管理できるようにし、特に複数の敷地または支社のある組織にとっては理想的です。今回、AMIZ CloudはQuCPE Network 仮想化構内設備だけでなく、QNAP NASもリモート監視が可能です。詳細情報
複数の組織に跨がるデバイスを管理
Organization Centerでは、組織の所有者(ITスタッフまたは管理サービスプロバイダ) は、企業向けにさらに組織の作成し、その組織に対するデバイスの追加、また組織へのユーザーの招待が可能で、管理者が組織内でのデバイス管理を行う支援をします。所有者は各組織について最大200人まで所有者権限を付与できます。
- QID:QNAP アカウント。これはQNAPクラウドサービスを利用する際に必要です。
- Organization Center:1つの組織には、複数のユーザーおよびNASデバイスが含まれます。管理者は1つの組織に複数のQIDを追加して、Organization Center内で複数のデバイスおよびユーザー権限を管理できます。
- myQNAPcloud:QIDを使用してmyQNAPcloudに接続し、インターネット経由でNASにリモートで安全にアクセスできます。
- AMIZ Cloud:Organization Center内のすべてのQNAP NASシステムの管理・アップデートが行えます。
一目ですべてのNASの状況を把握
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リソース・システム状態
NASの正常性、リソース利用 (CPU、RAM)、ストレージ利用状態、システムログを表示します。
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ファームウェア更新
デバイス情報とリソースを監視し、ファームウェアのアップデート、デバイスの再起動・シャットダウンまたは削除を行います。
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アラート管理
イベント発生時に電子メールを送信するアラートポリシーを作成します。
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アプリ管理
各NASにインストールされたアプリをすべてチェックし、アプリのバッチインストール/アップデート/起動/停止を行います。ライセンスのデジタル署名によるアプリエラーの通知を取得します。




新しいFile Stationで、ファイルを簡単に管理・検索
File Stationは、NASや接続デバイス(USBデバイス、SDカード、リモートマウントNAS、クラウドサービスなど)から、すべてのファイルを管理することができます .File Stationは使いやすいインタフェースで、ファイルの閲覧、アクセス、検索をかつてないほど簡単にします。詳細情報
「最新」セクション
File Stationは、最近アップロード、アクセス、削除されたファイルを左パネルに表示し、目的のファイルを素早く見つけられます。

検索バー
ついにQsirchが全文検索エンジンをサポート!ファイル名やドキュメント内のテキストからファイルを探したり、フィルタを使用してより高速にファイルの検索が行えます。Qsirchの詳細情報

Hailo-8™ M.2モジュール増設により、最大26 TOPSまでAI監視を高速化
クラウドコンピューティングや高価なAIカメラを大量に購入するコストを節約できます。Hailo-8™ M.2 AIアクセラレーションモジュールをQNAP監視サーバーに追加してAI認識性能を向上させ、より低い総コストで高効率、高精度、大規模なスマート監視を実現することができるようになりました。
より多くのカメラのリアルタイム解析を行うため、高性能が要求される監視の分野では、 Hailo-8™ M.2 AIモジュール搭載のQNAP 監視NASで従来のIPカメラを活用・管理し、高速顔認識と人員計数に対応して、同品質の高価なAIカメラの使用に比べて、投資の効果が最大となるよう支援します。

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- 機能は変更される場合があり、システムの互換性は全てのQNAP NASモデルで利用可能であるとは限りません。
- アプリのパフォーマンスおよび互換性は、NASのモデルによって異なります。詳細については、ソフトウェア仕様一覧を参照してください。
- リリースノート: https://www.qnap.com/go/releasenotes/