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ストレージ&スナップショットとは?
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システム要件
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開始する前に
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ストレージ領域を3段階で作成
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手順 1: RAID でストレージプールを作成する
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手順 2: システム ボリュームを作成する
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手順 3: 共有フォルダーを作成する
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ストレージの管理
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ディスクの管理
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ストレージユニットの管理
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データの保護
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スナップショットの取得
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データのバックアップ
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読み書き性能の向上
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キャッシュ加速
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Qtier
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参考文献と情報源
本ガイドは、QTS 5.1.0 以降を対象としています。
ストレージ&スナップショットとは?
ストレージ&スナップショットは、QTS に内蔵されているユーティリティで、QNAP NAS のストレージ領域を作成、管理、監視するものです。
NAS の初期化後は、データの保存やアプリケーションのインストール、さらには QTS で利用可能な機能をフルに活用するために、ストレージ&スナップショットでストレージ領域をいくつか作成する必要があります。
QTS のストレージアーキテクチャとストレージユニットについて詳しく知る。
システム要件
オペレーティングシステム:QTS
開始する前に
ストレージ&スナップショットで最初のストレージユニットを作る前には、必ず以下の必要事項を確認してください。
- ディスクを準備します。
- 対応しているディスクをご利用ください。詳細については、互換性リストをご覧ください。
- NAS を初期化したり RAID グループを作成する前に、ディスクにあるデータをバックアップしてください。
- RAID グループを作成する際には、性能を最大限発揮できるよう同じブランド、同じ容量、同じディスクタイプ (すべて HDD、すべて SSD、あるいはすべて SAS) を利用してください。注記ひとつの RAID グループでディスクを混在させると、すべてのディスクがもっとも低速のディスク、もっとも容量の小さいディスクと同じ動作をするようになります。
- NAS を初期化し、QTS をインストールします。
- 管理者としてログインします。
- [ストレージ&スナップショット] > [ストレージ] > [ディスク/VJBOD] > [ディスク]で、インストールしたディスクが次の状態になっていることを確認します。
- 正常性状態:良好
- 状態: 準備完了
- 使用済みタイプ:空き
ストレージ領域を3段階で作成
NAS がデータを格納できるようになる前に、システムボリュームとして動作するボリュームを作成する必要があります。まずストレージプールを作成してから、そのプールにシックボリュームを作成することをお勧めします。その後、アプリケーションをインストールし、共有フォルダーを作成します。
手順 1: RAID でストレージプールを作成する
- [ストレージ&スナップショット] を開き、[ストレージ/スナップショット]に進みます。
- [新規ストレージプール]をクリックし、 ストレージプールの作成ウィザードを開きます。
- [開始]をクリックしてから、[次へ]をクリックします。
- ストレージプールに含めるディスクを選択します。注記ディスク障害でのデータ損失を防止するため、RAID タイプは RAID 1以上を選択して少なくとも2台のディスクを選択することをお勧めします。
- オプション: [モード]の下で、スペアディスクとして動作するディスクをひとつまたは複数設定します。注記スペアディスクは、RAID グループ内の故障ディスクをシステムが自動的に交換できるようにするものです。続いてシステムが RAID グループを再構築し、速やかにデータ保護機能を獲得するようにします。
- オプション: 異なる RAID タイプを選択します。
システムは、選択したディスクに基づいてもっとも最適な RAID タイプを自動的に選択します。
RAID タイプの詳細は、QTS RAID タイプの比較をご覧ください。 - ウィザードの残りの手順に従います。
設定オプションの詳細は、QTS ユーザーガイドのストレージプールを作成するをご覧ください。
最初のストレージプールを作成したら、プール内にシステムボリュームを作成します。
手順 2: システム ボリュームを作成する
- 以下のいずれかでボリューム作成ウィザード を開きます。
- 最初のストレージプール作成後に現れるポップアップメッセージにある[新規ボリューム]をクリックします。
- [ストレージ&スナップショット]を開き、[ストレージ]>[ストレージ/スナップショット]に進んでから、[作成]> [新規ボリューム]をクリックします。
ボリューム作成ウィザードが開きます。
- [シックボリューム]を選択します。注記
- システムボリュームは、シックボリュームまたは静的ボリュームでなければなりません。大半のストレージ利用においては、シックボリュームをお勧めします。
- 異なるボリュームタイプの詳細な比較は、QTS ユーザーガイドのシックボリューム、シンボリューム、静的ボリュームをご覧ください。
- [次へ]をクリックします。
- ウィザードの残りの手順に従います。
設定オプションの詳細は、QTS ユーザーガイドのシックボリューム、シンボリュームを作成するをご覧ください。
システムボリュームを作成後は、アプリケーションのインストール、ストレージ領域を分割するその他のボリューム (シックまたはシン) の作成、ファイルの格納および共有のための共有フォルダーの作成が可能です。
手順 3: 共有フォルダーを作成する
QTS が自動的に、システムボリューム内にデフォルトの共有フォルダーをいくつか作成します。ご自身のファイルを整理するために追加の共有フォルダーを作成し、それぞれのフォルダーに異なる権限設定を行うことが可能です。
- [コントロールパネル]を開き、[権限設定] > [共有フォルダー] > [共有フォルダー]に進みます。
- [作成]をクリックしてから、[共有フォルダー]を選択して共有フォルダーの作成ウィザードを開きます。
- ウィザードの手順に従います。
設定オプションの詳細は、QTS ユーザーガイドの共有フォルダーを作成するをご覧ください。
ストレージの管理
ディスクの管理
- ストレージ&スナップショットを開き、[ストレージ] > [ディスク/VJBOD] > [ディスク]に進みます。
画面には、お使いのシステムにある全ディスクの総合的な情報が表示されます。
- ディスクの状態を確認します。
- ディスクをひとつクリックすると、一番下のペインにディスクの追加情報が表示されます。
- [アクション]メニューにアクセスし、ディスクにさまざまな操作をすることも可能です。
ストレージユニットの管理
- ストレージ&スナップショットを開き、[ストレージ] > [ストレージ/スナップショット]に進みます。
画面には、お使いのストレージユニットがストレージプール、ボリューム、LUNを含んで階層的に表示されます。
- ストレージユニットをクリックし、[管理]をクリックします。
- ストレージユニットについての詳細を含む、ストレージユニットの管理ウィンドウが開きます。
- 管理ウィンドウには、しきい値警告の設定、空き領域の増加、ストレージユニットのサイズ変更など役に立つ操作を行う[アクション] メニューも含まれています。
ストレージ&スナップショットでの、ストレージユニットに対する特定のアクションに関する詳細は次をご覧ください。
- ストレージプールについては、QTS ユーザーガイドのストレージプールをご覧ください。
- ボリュームについては、QTS ユーザーガイドのボリュームをご覧ください。
データの保護
スナップショットの取得
スナップショットは、特定の時間のストレージユニットの状態を記録してデータを保護します。スナップショットでは以下のことが可能です。
- ストレージユニットを以前の状態に復元します。
- 以前のバージョンのファイルとフォルダーにアクセスし、復元します。
- ストレージユニットの同一コピーを作成します。
詳細は、QTS ユーザーガイドのスナップショットに関するよくある質問とスナップショットをご覧ください。
データのバックアップ
データをバックアップする際は、3-2-1戦略を使用されることをお勧めします。データのコピーを3つ保持し、2つのコピーを別々のメディアに保存し、1つのコピーをオフサイトに保管します。
QNAP では、Hybrid Backup Sync アプリケーションでネイティブバックアップのソリューションを提供しています。これは、お使いの NAS のデータを別のデバイスやクラウドストレージ領域に簡単にバックアップできるようにするものです。詳細は、Hybrid Backup Syncを参照してください。
読み書き性能の向上
キャッシュ加速
NAS の読み書き性能を向上させる SSD キャッシュを作成するために、ひとつまたは複数の SSD を利用することができます。
対応している NAS モデルと条件に関する詳細は、SSD キャッシュ加速をご覧ください。
ストレージ&スナップショットで SSD キャッシュを作成するには、[ストレージ] > [キャッシュ加速]に進み、[+]ボタンをクリックします。
詳細は、QTS ユーザーガイドのSSD キャッシュの作成をご覧ください。
Qtier
Qtier は、アクセス頻度の少ないデータを低速大容量のディスクに自動的に移動させてデータストレージのコスト効率を高め、頻繁にアクセスされるデータを高速ディスクに移動することで読み書き性能を最大限高めることのできる、QTS 独自の技術です。
Qtier は、プールを作成する際にストレージプールで有効にし、設定することができます。
詳細は、QTS ユーザーガイドのQtierセクションをご覧ください。
参考文献と情報源
- ストレージ&スナップショット: ストレージ&スナップショットの QNAP 公式ランディングページ
- ナレッジベース: FAQ、チュートリアル、Web ヘルプのデータベース (検索可能)
- QNAP カレッジ: 使い方に関する動画ベースのチュートリアル
- ダウンロードセンター: 最新ファームウェアファイル、ハードウェアユーザーガイド、その他の情報がダウンロード可能
- 互換性リスト: QNAP デバイスに対応している HDD と SSD モデルおよび外部デバイスの一覧
- QTS ユーザーガイド: ストレージ&スナップショットの詳細を記述した章を含む、QTS の再新バージョンに関する Web ヘルプ