シンボリュームとシックボリュームのどちらを使用したらいいですか?
最終更新日:
2023-12-07
該当製品
QTS
概要
シンボリューム
- シンボリュームにはストレージプール領域が必要な時に割り当てられ、データはボリュームに書かれます。
- 領域の効率性を重視するユーザーや、データをスナップショットで保護したいユーザーに向いています。
シックボリューム
- ユーザーは、シックボリュームに割り当てるストレージプール領域の量を指定します。
- 特定のニーズに対し、予約済み領域を必要とするユーザーに向いています。
- シンボリュームよりも性能は若干上です。
詳細
複数のボリュームを作成して、それらの間で効率的にストレージプール領域を共有したい場合には、シンボリュームがお勧めです。シンボリュームはまた、ボリュームのスナップショットを取得する予定がある場合にもお勧めです。シンボリュームのスナップショットを取得する場合は、そのボリュームにあるデータへの変更部分だけがスナップショットの利用領域に加わり、そのサイズは変更データと同じになります。
シックボリュームは、複数のボリュームを作成している場合に特定のボリュームに対して具体的な領域量を保障する必要がある場合に推奨されます。シックボリュームの性能は、いくつかの状況下ではシンボリュームよりも若干高くなります。シックボリュームは、監視システムやデータベースなど、十分な事前定義された領域が必要で、停止できないサービスが求められるアプリケーションに向いています。
注意
シックボリュームのスナップショットを取得する予定がある場合、そのボリュームの親ストレージプールにスナップショット用の十分な空き領域を設けるようにしてください。頻繁にスナップショットを取得する場合、時間の経過とともにプール内にかなりの量の領域がそれに占められることになります。プール領域が不足すると、そのプール内のボリュームが読み込み/削除モードになり、通常の動作ができなくなります。
参考文献
シンボリュームとシックボリュームの違いについての詳細は、QTS ユーザーガイドの「シックボリューム、シンボリューム、静的ボリューム」をご覧ください。