HBS でのスマートバージョン管理の動作
最終更新日:
2025-09-23
該当製品
Hybrid Backup Sync (HBS 3 バージョン 24.0 以降)
詳細
Hybrid Backup Sync (HBS 3) において、スマートバージョン管理は、通常のバックアップを作成しそれを指定時間の間維持します。スマートバージョン管理を設定する場合は、いくつかの異なる設定に対し時間間隔を設定する必要があります。
| 設定 | 説明 |
|---|---|
| 毎時バックアップの最新バージョンを保持する時間数 | その時間に作成されている最新のバックアップは、毎時バックアップとなります。 このバックアップは、指定された時間の間は削除されずに保持されます。 |
| 日次バックアップの最新バージョンを保持する日数 | その日に作成されている最新のバックアップは、日次バックアップとなります。 このバックアップは、指定された日数の間は削除されずに保持されます。 |
| 週次バックアップの最新バージョンを保持する週数 | その週に作成されている最新のバックアップは、週次バックアップとなります。 このバックアップは、指定された週数の間は削除されずに保持されます。 注意 この設定では、週の始まりは月曜日の午前零時 (00:00 a.m.) となります。 |
| 月次バックアップの最新バージョンを保持する月数 | その月に作成されている最新のバックアップは、月次バックアップとなります。 このバックアップは、指定された月数の間は削除されずに保持されます。 |
| 上記設定を適用する前に保持するバージョン数 | この設定で、上記の設定のいずれかがアクティブになるまでに保持される、バージョンの最小数が決まります。 この設定により、指定期間後に毎時、日次、週次、月次のバックアップが削除された際に、システムがバックアップをひとつも持たずに突然終了してしまうことを防ぐことができます。 |
注意
バックアップスケジュールの頻度が設定の期間よりも長い場合、その設定は適用されません。たとえば、バックアップスケジュールが日次に設定されている場合、この設定にどんな値が指定されていても毎時バックアップの最新バージョンを保持する時間数は機能しません。
たとえば、2024年1月1日から毎日午前3時にスケジュールによるバックアップを実行するとし、次のようにスマートバージョン管理設定を指定する例を考えます。
- 毎時バックアップの最新バージョンを保持する時間数:24
- 日次バックアップの最新バージョンを保持する日数:7
- 週次バックアップの最新バージョンを保持する週数:4
- 月次バックアップの最新バージョンを保持する月数:12
- 上記設定を適用する前に保持するバージョン数::10

これらの設定を使用すると、実際の適用は次のようになります。
- バックアップは1日に一度しか実行されないため、毎時バックアップの最新バージョンを保持する時間数の設定は適用されません。
- 1月1日から1月10日までは、バックアップされたバージョンの数 (全部で10) が、上記設定を適用する前に保持するバージョン数設定 (10) を超えないため、この期間中はすべてのバックアップバージョンが保持されます。

- 1月10日を過ぎると、他の設定すべてがアクティブになります。
- このバックアップスケジュールが2024年の終わりまで続くとした場合、
2024年の終わりには次のバージョンが保持されます。- それぞれ過去7日分をもつ、7つの日次バージョン
- バージョン 12/25、12/26、12/27、12/28、12/29、12/30、12/31
- それぞれ過去4週分をもつ、4つの週次バージョン
- 12月9日から12月15日までに対するバージョン 12/15 (注意:週の始めは月曜とします。)
- 12月16日から12月22日までに対するバージョン 12/22
- 12月23日から12月29日までに対するバージョン 12/29
- 12月30日から12月31日までに対するバージョン 12/31
- それぞれ過去12ヶ月分をもつ、12の月次バージョン
- 1月に対するバージョン 1/31
- 2月に対するバージョン 2/29
- 3月に対するバージョン 3/31
- といった形になります。
(つまり、各月に対し、その月の最後の日に作られるバージョンが保持されます。)

- それぞれ過去7日分をもつ、7つの日次バージョン