インターネットに露出する NAS サービスの数を WireGuard VPN を使用して減らす方法
最終更新日:
2023-05-19
該当製品
VPN、QVPN
概要
NAS のセキュリティを最大限高めるためには、インターネットに露出するサービスの数をできるだけ減らすことが有効です。たとえば、NAS に次の機能をもたせたいとします。
- Web ブラウザで QTS にアクセスできるようにする (デフォルトポート 8080, 443 をフォワードする必要あり)。
- Windows ファイルエクスプローラーを使って SMB プロトコルでファイルをダウンローダする (デフォルトポート 137、138、139、445 をフォワードする必要あり)。
- FTP を使ってファイル転送する (デフォルトポート 20、21 をフォワードする必要あり)。
これらの機能をローカルで使用する場合、閉じたローカルネットワーク上のデバイス間では信頼できるため、それほど問題は起こりません。一方、これらの機能をインターネット越しに行う場合、ネットワークセキュリティ設定を熟知していないとネットワークとデバイスはリスクにさらされます。
VPN サービスを使用する場合は、これらのサービスを少数の (ひとつの場合もあり) ポートに集約し、そのポートに転送をかけることが可能です。この例では (WireGuard)、VPN は1つのポート (デフォルトポート51280) だけで済みます。
手順
WireGuard VPN サーバーを QNAP NAS に設定するには、これらのステップに従ってください。
- NAS にQVPN Serviceをインストールします。
- QNAP NAS で WireGuard VPN サーバーを設定します。
- リッスンポートをメモします (デフォルト 51820)。
- 必要なだけの VPN 権限を NAS ユーザーに割り当てます。
- VPN 接続を許可するよう Qufirewall ルールを設定します。
- WireGuard VPN クライアントを設定し、VPN 接続がローカルネットワーク内で確立できることを確認します。
- NATルーターでポートフォワーディングを設定する。注意この手順を実施する際には、ルーターのユーザーガイドを参照するか、デバイスのメーカーに連絡してください。
- NAT ルーターにログインします。
- ポートフォワーディング/仮想サーバーの設定を見ます。
- 設定に NAS IP、ポート番号、プロトコルを 入力します (例:デフォルトの WireGuard VPN サーバーに対し192.168.1.2, 51820)。
- 設定を適用します。
- WireGuard VPN クライアントを設定し、VPN 接続を確立します。