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QNAP、QuTS hero h6.0 ベータ版をリリース:デュアル NAS 高可用性、不変スナップショットなどを搭載
最新の ZFS ベース NAS OS が、レジリエンス、セキュリティ、オンプレミス AI 管理を強化。
台北、台湾、2025年11月27日 –コンピューティング、ネットワーキング、ストレージソリューションの先進企業である QNAP® Systems, Inc. は、本日 QuTS hero h6.0 ベータ版 をリリースしました。最新の ZFS ベース NAS オペレーティングシステムであり、エンタープライズ向けのレジリエンスとインテリジェンスを新たなレベルで実現します。
「データ量が急増し、AI がビジネスを変革する今、企業には安全でインテリジェント、かつ将来を見据えたストレージが求められています」と、 QNAP プロダクトマネージャーの Tim Lin は述べています。「QuTS hero h6.0 は、QNAP が AI 時代において最も包括的な NAS ソリューションであり続ける理由を示しています。レジリエンス、サイバーセキュリティ、インテリジェントなデータ管理を一つの統合プラットフォームで提供します。」
QuTS hero h6.0 ベータ版の主な新機能✱
- デュアル NAS 高可用性(HA)
2台のNASデバイスがHigh Availability Managerを使用してアクティブ-パッシブのHAクラスタを形成します。h6.0ではさらに多くのモデルとアプリケーションをサポートし、90%以上のサービスがHA対応となっており、ビジネス継続のためにコスト効率の高い冗長性を提供します。 - 不変スナップショット
すべての QuTS hero モデルで利用可能な不変スナップショットは、保護期間中にデータの変更や削除をロックし、データの完全性を確保します。ランサムウェア攻撃後でも迅速な復旧を実現します。 - KMIP キー管理
KMIP クライアントとして、QNAP NAS は社内の集中型キー管理サーバー(KMS)と統合し、暗号化キーの一元管理を実現します。キーはリモートで安全に保存・適用され、手動操作によるリスクを低減。FIPS 140-3 準拠により、エンタープライズグレードのセキュリティを保証します。 - 強化されたシステムセキュリティ
QuTS hero h6.0 は、システムの完全性を保護し、不正アクセスを防止する複数のセキュリティ層を追加しています。
• FIDO2 パスキー
パスワード不要でフィッシング耐性のある認証を実現し、アカウント保護を強化します。
• セキュアブート
ハードウェアレベルでファームウェアの完全性を検証し、信頼された状態からの起動を保証します。
• ランサムウェアガード (近日公開)
Malware Remover に行動検知と隔離機能を追加し、異常検出やログ記録、リアルタイム防御を実現します。
• Secure IP Access (近日公開)
IP レベルでの詳細なアクセス制御を導入し、ネットワークの露出を低減します。状況に応じたアクセスポリシーを適用します。 - QuTS hero 向け Qtier
QNAP の人気 Qtier ストレージ階層化技術が QuTS hero NAS でサポートされました。柔軟な手動階層管理により、ユーザーはワークロードのニーズに応じてデータを超高速 SSD または大容量 HDD に配置でき、パフォーマンス・容量・コスト効率の理想的なバランスを実現します。ファイルサーバー、仮想マシン、ビデオ制作など、大規模かつ混在したワークロードを扱う企業に最適です。 - カーネルモード SMB デーモン(暗号化対応)
カーネルモードで SMB サービスを実行することで、スループットと IOPS が大幅に向上します。さらにSMB 暗号化による安全なファイル転送にも対応します。 - 管理とアクセス制御の簡素化
• QNAP ID SSO:シングルサインオンにより、 NAS やクラウドサービスのログインを統合します。
• Fibre Channel NPIV:単一の FC ポートで複数の仮想 WWPN を利用可能にし、マルチテナント環境を効率的に管理できます。
• ACL 2.0:再設計された権限処理エンジンを導入しており、大規模なディレクトリに対して、はるかに高速な操作、スムーズな管理、そしてより信頼性の高いパフォーマンスを実現します。
• AMIZcloud モニタリング:HA グループをクラウド上で一元管理し、クラスターのヘルス状態、レイテンシ、アラートを可視化。 - AI と自動化機能
• Qsirch 向けオンプレミス LLM:GPU 対応 NAS 上にオープンソース大規模言語モデル(DeepSeek、Gemma、Phi、Mistral など)をローカル展開し、RAG 検索を実現します。高速かつプライベートな文書要約やセマンティック検索を、完全なデータ主権のもとで実現できます。
• MCP Assistant:Claude Desktop、VS Code、Telegram、n8n などのツールを通じて、自然言語コマンドによる NAS 管理を可能にします。AI による自動化で日常の運用を効率化します。
提供状況
QuTS hero h6.0 ベータ版は、現在 QNAP ダウンロードセンター から入手可能です。
詳細はhttps://www.qnap.com/go/operating-system/quts-hero/6.0.0 をご覧ください。
✱ 注意事項と制限事項
• デュアル NAS HA:リアルタイム SnapSync、Q’center、サードパーティアプリ、VJBOD は h6.0 ベータ版では未対応。
• セキュアブート:現在は TVS-AIh1688ATX のみ対応(他モデルも今後対応予定)。
• ランサムウェアガード:ARM ベースモデルでは利用不可。
• Qtier for QuTS hero:機能の利用可否はモデルにより異なります。
• ACL 2.0:共有フォルダー単位で適用され、有効化後は 1.0 に戻すことはできません。
• AMIZcloud モニタリング:現時点では HA グループの追加のみ対応、今後さらに機能拡張予定です。
• Qsirch 向けオンプレミス LLM:GPU 対応 NAS(QAI-h1290FX、TS-h1290FX、TS-h1277AFX(RTX 6000 Ada シリーズ GPU 搭載))でサポートされています。
QNAPについて
QNAP (Quality Network Appliance Provider) は、ソフトウェア開発、ハードウェア設計、自社製造にて総合的なソリューションを提供することに専念しています。ストレージ、ネットワーク、スマートビデオでの革新に力を入れているQNAPは、当社の先進のサブスクリプションベースのソフトウェアと多様なサービスチャネルのエコシステムを融合させた、画期的なCloud NASソリューションを発表しました。QNAPは、NASを単なるストレージ以上のものとみなし、ユーザーがQNAPソリューション上で人工知能分析、エッジコンピューティング、データ統合をホストし、開発するためのクラウドベースのネットワークインフラを構築いたしました。