QNAP のアンマネージドスイッチと QNAP NAS でポートトランキングを構成


最終更新日: 2020-08-21

ネットワークとセキュリティ - インターネット

QNAP では 10GbE アンマネージドスイッチとして12 ポート QSW-1208-8C と 8 ポート QSW-804-4C を販売しています。次のチュートリアルは、QNAP NAS と QNAP アンマネージドスイッチでポートトランキングを構成する方法を説明しています。

ポートトランキングは LACP (Link Aggregation Control Protocol) とも呼ばれていますが、複数の LAN インターフェイスを結合して帯域幅を増やし、複数のクライアントの負荷を分散する技術です。フェイルオーバー機能も与え、ネットワークポートに問題が発生しても、ネットワーク接続を維持できます。


テスト環境

項目

説明

1

QTS 4.4.3 が動作する QNAP NAS TVS-872N

2

NAS アダプター 7 から QNAP スイッチへの 10Gbps Cat 6 接続

3

NAS アダプター 8 から QNAP スイッチへの 10Gbps Cat 6 接続

4

QNAP QSW-M408-4C スイッチ

5

スイッチから Mac への 10Gbps Cat 6 接続

6

スイッチから Windows ワークステーションへの 10Gbps Cat 6 接続

7

10GbE ネットワークアダプター付き Mac

8

10GbE ネットワークアダプター付き Windows ワークステーション


重要

  • 10GbE ネットワークカードを使いたい場合、ケーブルのカテゴリーは CAT 6 以上を使用してください。
  • 最良の性能を発揮するには、ポートトランキンググループのすべてのリンクを同じ接続スピードにしてください。

QTS でポートトランキングを構成

  1. 「ネットワークと仮想スイッチ」を開きます。
  2. インターフェイス」に進み、「ポートトランキング」をクリックします。
  3. 「追加」をクリックします。
  4. トランキンググループに 2 つ以上のネットワークインターフェイスを選択してください。 ポートは同じスイッチに接続する必要があります。
  5. 「次へ」 をクリックします。
  6. 使用するスイッチのタイプを選択します。
    QNAP QSW-1208-8C あるいは QNAP QSW-804-4C アンマネージドスイッチの場合は、「一般スイッチ」を選択します。
  7. 「次へ」 をクリックします。
  8. ポートトランキングモードを選択します。
    それぞれのポートトランキングモードの違いは画面上に説明されています。このチュートリアルでは、データの送受信時にフェイルオーバーと負荷分散を提供する「Balance-alb」を選択します。
     

    ヒント
    マネージドスイッチを使用している場合は、802.3ad dynamicアルゴリズムを使用することをお勧めします。


  9. 「適用」をクリックします。
    QTS がポートトランキンググループを作成します。このグループはポートトランキングページに表示されます。

テスト結果

ポートトランキングは、Windows ワークステーションおよび Mac から NAS へ同時にファイルを送信し、リソースモニターを使用して QTS でネットワークアクティビティを表示させることでテストができます。次の画像は、当社のテスト環境における結果を示しています。

Balance-alb アルゴリズムにより、QTS は接続順に各接続クライアントへ固定インターフェイスを割り当てます。当社のテスト環境では、QTS はアダプター 7 を Mac に、アダプター 8 を Windows ワークステーションに割り当てました。スイッチに 3 つ目のクライアントが接続される場合、QTS はアダプター 7 を割り当てるでしょう。これらの割り当てはクライアントのいずれかが切断されるまで変化しません。

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