QES NAS ストレージプールの状態が「劣化」となっている場合はどうすればよいですか?
該当製品
QES
主な原因
ストレージプールの状態が「劣化」となっている場合は、プール内のひとつまたは複数の RAID グループが劣化モードになっています。
RAID 0 以外の RAID タイプはいずれも、データ損失を起こすことのない、一定数のディスク障害に対する耐障害性をもっています。RAID グループ内のひとつまたは複数のディスクが故障した時に、そのグループの RAID タイプがその数のディスク障害に耐えられる場合は、その RAID グループは劣化モードにはいります。
劣化モードにおいては、その RAID グループからデータの読み書きは可能ですが、性能は低下します。
ソリューション
QES は、故障ディスクを正常なスペアディスクに入れ替えることで、RAID グループを劣化モードから自動回復しようとします。
QES は、グローバルホットスペアシステムを用いており、NAS にインストールされている「準備完了」状態の空きディスクをスペアディスクとして扱います。
ひとつの RAID グループでディスク障害が発生した場合、QES は直ちに故障ディスクをスペアディスクに入れ替え、RAID グループのリビルドを開始します。空きディスクがない場合には、新しいドライブを NAS にインストールしなければなりません。QES は、新しいドライブを検出すると、RAID グループのリビルドを開始します。
- プール内の RAID グループがリビルドされている間は、ストレージプールの性能が低下します。
- RAIDグループのディスク数を増やすと、ディスクの同時障害のリスクが高まり、リビルド時間が長くなります。
- 多数のディスクでストレージプールを作成する場合は、ディスクを RAID 50または RAID 60を使ったサブグループに分けるべきです。