共有フォルダー /LUN 保証されたスナップショット領域とプール保証されたスナップショット領域の違いは何ですか?
該当製品
- QuTS hero
- ストレージ&スナップショット
概要
共有フォルダー/LUN 保証されたスナップショット領域は、特定の共有フォルダーまたは LUN のスナップショットを保存するためのストレージプール内予約領域です。
プール保証されたスナップショット領域は、プール内の任意の共有フォルダーまたは LUN のスナップショットを保存するためのストレージプール内予約領域です。
スナップショットが取得される場合、それは次の領域の、並べられた優先度のいずれかに保存されます。
- 共有フォルダー/LUN 保証されたスナップショット領域
- プール保証されたスナップショット領域
- 空きプール領域
スナップショットをどこに保存するかの判断は、次のフローチャートと一連の質問で説明できます。
- 対象のスナップショットが取得される共有フォルダーまたは LUN に、空き領域のある専用の共有フォルダーまたは LUN に保証されたスナップショット領域があるか?
- ある: 共有フォルダーまたは LUN に保証されたスナップショット領域にスナップショットを保存。
- ない: 次の質問に進む。
- 共有フォルダーまたは LUN の親ストレージ領域に、空き領域のあるプール保証されたスナップショット領域があるか?
- ある: 親ストレージプールの保証されたスナップショット領域にスナップショットを保存。
- ない: 親ストレージプールの空き領域にスナップショットを保存。
保証されたスナップショット領域に保存されたスナップショットは、他のストレージニーズがあっても自動的に移動されることはありません。ただし、ストレージプールの空き領域に保存されたスナップショットは、ストレージプールの空き領域が無くなった場合には、他のストレージ動作を実行させるために自動的に移動されることがあります。
例
ストレージプールが、共有フォルダー 1、共有フォルダー 2、共有フォルダー 3という3つの共有フォルダーにあるとします。
ストレージプールには、プール保証されたスナップショット領域があり、共有フォルダー 2だけが共有フォルダー保証されたスナップショット領域を持ちます。
それぞれの共有フォルダーに対するスナップショットをプール内に取得する場合:
- 共有フォルダー 1と3のスナップショットは、プール保証されたスナップショット領域に保存されます。
- 共有フォルダー 2のスナップショットは、専用の共有フォルダー保証されたスナップショット領域に保存されます。
次に、共有フォルダー 2の保証されたスナップショット領域とプール保証されたスナップショット領域の両方がフルである場合を考えます。いずれかの共有フォルダーに対してさらに多くのスナップショットを取得する場合、空きプール領域がスナップショットの保存に使われます。
ただし、保証されたスナップショット領域の外に保存されたスナップショットは、他のストレージ動作のために使えるプール内の空き領域が不足した場合には、自動的に移動されることがあります。
たとえば、共有フォルダー 1がシン共有フォルダーであるとします。その場合は、そのフォルダーには、データがフォルダーに書き込まれる際にストレージプールの空き領域から領域が割り当てられます。共有フォルダー 1にデータが追加されていくと、フォルダーのサイズが増加し、空きプール領域が減ります。空きプール領域すべてがスナップショットの保存に使われた場合、共有フォルダー 1がさらに領域を必要とすると、システムがこれらのスナップショットを削除して共有フォルダー 1へ割当られるよう領域を解放します。