HBS ジョブでオブジェクトロックを有効にし、設定する方法


最終更新日: 2024-04-10

該当製品

Hybrid Backup Sync


バックグラウンド

オブジェクトロックは、いくつかのクラウドサービスプロバイダーで、WORM (Write Once Read Many) モデルを用いてオブジェクトの保存できるようにし、指定時間の間オブジェクトが削除や上書きされないようにする機能です。 

Hybrid Backup Sync (HBS) は、 Amazon S3、Backblaze B2、Wasabiなど特定のクラウドサービスプロバイダーでオブジェクトロック機能をサポートします。これらのクラウドストレージ領域がバックアップ先である場合には、HBSジョブでオブジェクトロックを有効にし、設定することができます。 


指示

以下の手順では、Amazon S3をバックアップ先としたバックアップジョブを作成し、オブジェクトロックを有効にし、設定する方法をご説明します。

  1. HBS 3を開きます。
  2. 任意:Amazon S3 および S3 互換上にストレージ領域を作成します。
    これは、HBS 3 ですでにストレージ領域を作成している場合にはスキップします。
    1. [ストレージ領域]に移動します。
    2. [作成] > [Amazon S3 & S3 互換]をクリックします。
      ストレージ領域の作成ウィンドウが開きます。
    3. ストレージスペースを設定します。
    4. [作成]をクリックします。
  3. [バックアップ & 復元]に進みます。
  4. [作成] > [新しいバックアップジョブ]をクリックします。
    バックアップジョブの作成ウィザードが開きます。
  5. ひとつ以上のソースフォルダを選択します。
  6. [次へ]をクリックします。
  7. [Amazon S3 & S3 互換]をクリックします。
  8. オブジェクトロックを有効にしてバケットを作成します。
    1. [新規バケット]をクリックします。
      新規バケットを作成するウィンドウが開きます。
    2. バケット名を指定してください。
    3. リージョンを指定します。
    4. オブジェクトロックの有効化を選択します。
    5. [作成]をクリックします。
  9. このページの残りの設定を行います。
  10. [選択]をクリックします。
  11. 宛先フォルダーを選択します。
  12. [OK]をクリックします。
  13. 任意:ジョブ名と説明を指定します。
  14. [次へ]をクリックします。
  15. 任意:スケジュール設定を構成します。
  16. [次へ]をクリックします。
  17. オプション: デフォルトのオブジェクトロック設定を上書き。
    1. [ポリシー] > [詳細設定]に進みます。
    2. [オブジェクトロックのデフォルト設定を上書きします]を選択します。
    3. 書き換え不能期間を変更します。
      デフォルトの書き換え不能期間は30日です。
    4. 延長保持期間を変更します。
      デフォルトの延長保持期間は10日です。
      注意
      書き換え不能期間と延長保持期間の動作についての図解は、次のセクションをご覧ください。
  18. 任意:その他の設定を行います。
  19. [次へ]をクリックします。
  20. [作成]をクリックします。
    HBS 3は、オブジェクトロックを有効にしてバックアップジョブを作成します。

書き換え不能期間と延長保持期間の動作

書き換え不能期間と延長保持期間の動作を理解するには、以下の2つの例をご覧ください。

ジョブスケジュールがあり、オブジェクトロック設定は次のようになっていると想定します。

  • バックアップジョブスケジュール:毎日
  • 書き換え不能期間:20 日
  • 延長保持期間 10日
例1 - ファイルが書き換え不能期間中に変更されない

1日目:HBS 3が、Cat.png (バージョン1) をバックアップ先ストレージ領域にアップロードします。

2~20日目:Cat.pngは変更されていないため、ファイルはバックアップ先にアップロードされません。

21日目: Cat.png バージョン1の保持期間が、10日の追加保護のために延長されます。

例2 - ファイルが書き換え不能期間中に変更される

1日目:HBS 3が、Cat.png オブジェクト (バージョン1) をバックアップ先ストレージ領域にアップロードします。

16日目:Cat.png は変更されているため、HBS 3は変更されたCat.pngをCat.png バージョン2としてアップロードします。
Cat.png バージョン2は、別のオブジェクトとして扱われるため、Cat.png バージョン1はまだ書き換え不能期間中で、Cat.png バージョン2には異なる書き換え不能期間が始まります。

36日目 (16日 + 20日):  Cat.png バージョン2の保持期間が、10日の追加保護のために延長されます。

2つの例は、ファイルを書き換え不能期間中に変更した場合には、変更されたファイルは、それがクラウドストレージ領域にアップロードされた時に、それ自身の書き換え不能期間と延長保持期間をもつ新しいオブジェクトとして扱われることを示しています。

HBS 3データベースとクラウドストレージデータベースはいずれも、各ファイルのバージョン履歴とオブジェクトロック状態を保持します。

ユーザーは、ジョブを編集し、[ルール] > [ポリシー] > [詳細設定] > [オブジェクトロックのデフォルト設定を上書きします]でいつでも、書き換え不能期間と延長保持期間を変更できます。.


参考文献

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