QTS で Azure SSO を設定する方法は?


最終更新日: 2023-03-17

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詳細

QNAP NASはAzure Active Directory Domain Service(Azure AD DS)からのシングルサインオンをサポートしています。そのため、ユーザーはAzure AD DSでNASにログインしてシングルサインオン(SSO)を行うことが可能です。

Azureアカウントはドメインユーザーとしてインポートされるため、管理者はドメインユーザーリストからアカウントを選択し、共有フォルダー権限、ドメイングループ権限、ドメインユーザーストレージなど、各Azureドメインユーザーの設定を調整することも可能です。

要件

  • Azureによるサイト間VPN
  • Azure ADドメインサービス
  • QTS 4.5.1(またはそれ以降)を搭載したQNAP NAS
  • クライアントID、テナントID、応答URL、公開鍵を保存するためのテキストエディタ

複数のNASをSSOサービスに参加させる場合は、すべてのNASに対してこのチュートリアルに従う必要があります。

クライアントIDとリプライURLの取得

  1. Azure Active Directoryを開きます。
  2. [Manage (管理)]>[App registrations (アプリ登録)]に移動します。
  3. [+New registration (+新規登録)]をクリックします。
  4. 登録詳細を入力してください。
    1. 名前:アプリの名称を入力します。
    2. アプリのタイプ:[Web app/API]を選択します。
    3. サインオンURL:NAS IP アドレスを入力します。
  5. [Create (作成)]をクリックします。

    概要ページが開きます。
  6. [Application ID (アプリケーションID)]をテキストエディタにコピーしてください。

    重要

    アプリケーションIDは、SSO設定における[Client ID (クライアントID)]として使用されます。

  7. [Settings (設定)]をクリックします。
  8. [General (全般)]>[Reply URLs (リプライ URL)]に移動します。
    [Reply URLs (リプライ URL)]サイドバーが表示されます。
  9. URLをクリックします。
  10. 最後に:8080/cgi-binを追加してURLを編集します。
  11. この編集したURLをテキストエディタにコピーしてください。
    重要

    このURLは、SSO設定の[Reply URL (リプライ URL)]で使用されます。

  12. [Save (保存)]をクリックします。

AzureからテナントIDを取得します

  1. Azure Active Directoryを開きます。
  2. [Manage (管理)]>[Properties (プロパティ)]に移動します。
  3. ディレクトリープロパティで、[Directory ID (ディレクトリーID)]を見つけます。
  4. ディレクトリーIDをテキストエディタにコピーしてください。

    重要

    ディレクトリーIDは、SSO設定における[Tenant ID (テナントID)]として使用されます。

Microsoftから公開鍵を取得します

CA証明書を取得します

  1. https://login.microsoftonline.com/common/discovery/keysに移動します
  2. CA証明書は、x5cの値です。

    JSON Formatterを使用して、キーテキストを読みやすくします。

  3. CA証明書の値をテキストエディタにコピーしてください。
  • セキュリティの観点から、署名鍵を含むCA証明書も多く存在します。
  • これらの証明書は定期的にローリングされ、緊急時には即座にロールオーバーすることが可能です。
  • id_tokenに署名するために使用された正しいキーを見つけるために、これらのキーを試してください。
  • 詳細は、Microsoft IDプラットフォームでの署名キーのロールオーバーを参照してください。

CA証明書をキーに変換します

CA証明書をキーに変換するには、複数の方法があります。この例では、Linux環境を使用します。

  1. CA証明書をテキストエディタからコピーして、以下のコマンドで間に貼り付けます。
    cat rsa_key_azure-cert.pem

  2. 以下のコマンドで、公開鍵をpemファイルに生成します。
    openssl x509 -pubkey -noout -in rsa_key_azure-cert.pem > rsa_key_azure-pub.pem
  3. 公開鍵(先頭と末尾を含む)をテキストエディタにコピーしてください。

    重要

    公開鍵は、SSOの設定において[Public Key (公開鍵)]として使用されます。

QTSでのSSOの設定

  1. 管理者としてNASにログインします。
  2. [コントロールパネル]>[特権]>[ドメインセキュリティ]>[Windows AS/LDAP]で、[AD認証 (ドメインメンバー)]を選択します。
  3. オンプレミスのADドメインに参加するのと同様に、[クイックコンフィギュレーションウィザード]または[手動構成]を使用して、Azure AD DSに参加します。
  4. [SSO]タブに進みます。
  5. [Azure シングルサインオン (SSO) の有効化]にチェックを入れます。
  6. [クライアントID、テナントID、リプライ URL][公開鍵]をテキストエディタからコピーペーストしてください。
  7. [適用]をクリックします。

Azure ADアカウントでNASにサインイン

  1. NASにログインする際に、[Azure SSO]をクリックします。

    「Microsoft Pick an account」ウィンドウが表示されます。
  2. NASにログインするためのアカウントを選択します。

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