ストレージプールのステータスが、「警告 (領域低下)」に変わったのはなぜですか?
該当製品
- QuTS hero h5.1.5以降
- ストレージ&スナップショット
概要
ストレージプールのステータスが「警告 (領域低下)」になるのは、QuTS hero h5.1.5 で新たに導入された機能です。ストレージプールの空き領域が少なくなると、システムがプールのステータスを「警告 (領域低下)」に変えて警告します。
ストレージプールの空き領域がさらに少なくなると、データストレージ、スナップショット、アプリケーションサービスに影響が出ます。この新しいステータスは、お客様が残りの空き領域に注意を払えるよう、そして早めに空き領域を増やす行動がとれるようにするために考えられました。
シナリオ
ストレージプールのステータスが急に「警告 (領域低下)」に変わるのは、少なくとも2つの一般的なシナリオが考えられます。
| シナリオ | 原因 |
|---|---|
| QuTS hero を h5.1.4 以前から h5.1.5 以降に更新した場合。 | ファームウェア更新の前に、ストレージプールの領域がすでに少なくなっていた場合。 |
| シック共有フォルダーまたはシックブロックベース LUN を作成し、ストレージプール内の空き領域にそれを割り当て過ぎた場合。 | シック共有フォルダーまたはシックブロックベース LUN を作成する際には、事前割当領域が必要になります。事前割当領域は、ストレージプール内では使用済領域とみなされます。 |
その他のよくある状況でも、ストレージプール内の空き領域が次第に減っていくことが起こります。たとえば、スナップショットを敵的にたくさん取得しながら古いものを削除していなかったり、シン共有フォルダーまたはシン LUN に非常にたくさんのデータを書き込むなどです。
ソリューション
ストレージプールの「警告 (領域低下)」ステータスを解決するには、プールの空き領域を増やすかまたは、プールの領域低下警告を無効にします。
プールの空き領域を増やす方法はいくつかあります。プールの領域低下警告を無効にすることは、プール領域の利用に関して慣れている状況でなければお勧めできません。
ストレージプールの空き領域を増やす
- [ストレージ&スナップショット]を開きます。
- [ストレージ] > [ストレージ/スナップショット]に進みます。
- 「警告 (領域低下)」ステータスになっているストレージプールを特定します。
- 「警告 (領域低下)」をクリックします。
プールの空き領域を増やす ウィンドウが開きます。ヒントこのウィンドウへは、プール管理ウィンドウからアクセスすることもできます。[ストレージ] > [ストレージ/スナップショット]で、ストレージプールを選び、[管理] をクリックしてプール管理ウィンドウを開き、[アクション] > [空き領域を増やす]をクリックします。 - ウィンドウでは1つまたは複数のオプションを選び、画面の指示に従います。
お使いのストレージプールの構成によって、次のオプションの1つまたは複数が利用できます。- より古いスナップショットを削除。
- 未使用のプール保証されたスナップショット領域の解放。
- 未使用の共有フォルダーまたは LUN 保証されたスナップショット領域の解放。
- プール オーバープロビジョニング領域の開放。
- シック共有フォルダーをシン共有フォルダーに変換。
- ストレージプールを拡張。
ストレージプールで領域低下の警告を無効化。
- ストレージプールで領域低下警告を無効にすると、お使いのプールで空き領域がほとんどなくなってもシステムが警告を発しません。領域不足は、データストレージ、スナップショット、アプリケーション サービスに影響が出ます。
- 領域低下警告の無効化は、シック共有フォルダーまたはシック LUN があり、プール内にアプリがインストールされていない場合にのみ行うことをお勧めします。
- [ストレージ&スナップショット]を開きます。
- [ストレージ] > [ストレージ/スナップショット]に進みます。
- 「警告 (領域低下)」ステータスになっているストレージプールを特定します。
- [管理]をクリックします。
ストレージプール管理ウィンドウが開きます。 - [アクション] をクリックしてから、[しきい値の設定]を選択します。
警告のしきい値ウィンドウが開きます。 - [プール領域が低下した場合にアラート]の選択を外します。
- [適用]をクリックします。